3列目の格納がワンタッチで終了
|
3列目席の格納が、かなり「使える」ようになった。子供でも操作を覚えれば力要らずなので、格納もシートの復帰も可能だ |
インパネが大きく変わったが、車内の最大の目玉は3列目シートの格納方法だ。リクライニングこそフラットまで倒せるが、スライドしない3列目の格納はいわゆる跳ね上げ式。大きな積載スペースをとれる一方、従来型やライバル車はシートが重くて女性には文字どおり、荷が重い。しかし、強烈なスプリングを内蔵することで、背もたれを前に倒し、シート下のレバーを引くだけで一気に跳ね上がる。最後にバックルをロックに固定するだけ。シートを戻す際も力はいらない。従来型やライバル車が「10」の力を必要とすると、「1か2」程度だ。コスト、車両重量増を避けるため、スライドしないのはやや残念だ。
チャイルドシートを付けてもラク
|
2列目席中央を補助席レベルにすることで、跳ね上げが可能になり、2-3列目間のウォークスルーができる。2列目にチャイルドシーを装着しても行き来が容易になる |
2列目席のウリが、チャイルドケアモードと呼ぶ回転シート。運転席後ろ席が30度、助手席側が60度もドア側に回転するため、子供の乗り降ろしなどが格段にラクになったのだ。このアレンジも3列目席の跳ね上げ方法も女性ユーザーの声を反映させ、開発したものだという。その他、1列目、2列目ともフロアを下げたことで乗り降りも格段にラクに。とくに運転席は、従来型が「よじ登る」という印象があっただけに、歴然の違いを感じた。
買いのポイントはまず、エアロ系「エアロボディ」にするか5ナンバーの「標準ボディ」か。エンジンをバルブマチック付きか、なしか。というのが大きな分かれ目になるだろう。5人乗り仕様も用意されるが、大半が3列シートを選択するはず。エンジンの印象は乗ってから報告するが、2度以上車検を通して長く乗るなら、燃費やパワーなどを考えると前者のコストパフォーマンスは「乗りだし300万円以上」をカバーする価値がありそうだ。
「ミニバン・SUV」のメールマガジンの申込はこちらまで