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バカンスの国のミニバン「C4ピカソ」(2ページ目)

シトロエン「C4ピカソ」が6月21日に登場する。国籍でクルマのキャラが異なるとはいえないほど、グローバル化が進んでいるように見えるが、やっぱり日本車にはない個性で溢れている。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

右ハンドル化のデメリットが

インパネ
C4と同様にセンターパッド固定式ステアリングを採用。慣れるとパドルシフトの操作を含めて運転しやすい
ルノーのグランセニックやフィアットのムルティプラもそうなのだが、このC4ピカソもミニバンらしいおおらかな乗り味が魅力。優先するのは、運転席での「楽しさ」ではなく、あくまで後席あたりの「ゆとり、快適な乗り心地」なのだろう。おまけに右ハンドル化された足もとは明らかに窮屈で、ペダル類の配置もしっくりこない。左足の置き場もどこに置けばいいのか分からないほど、「収まりが悪い」。最近では、ここまで右ハンドル化の弊害を感じさせるクルマも珍しい。事実、助手席の足元は広々して快適だった。しかし、慣れてしまえば運転に支障がでるというレベルではない。

意外と小さめの2列目


シート
2列目シートはストラップを引くと、ヘッドレストを付けたままおりたためる
1列目がゆったりしたフランス車らしい極上の乗り心地、座り心地を得られるのに対し、2列目席の座り心地はもう少し。3人掛けの2列目席は3座とも平等に幅、高さが取られているため、横幅のある乗員や上背のある人にはシートが小さく感じるだろう。逆にいえば中央席が差別されることなく、3座席とも公平なのだが、足元や頭上スペースが十分あるだけに惜しい。2列目に頻繁に3人掛けすることは、そうはないと思うのだが……。このサイズで、逆に5名以上乗車するユーザーには歓迎されることかもしれない。積載性は工夫が凝らされており、シート操作に慣れは必要だが、スペースともに不満は感じられなかった。ラゲッジルームと乗員のいるキャビンを仕切るネットや、ガラスハッチの採用、3列目背後のラゲッジカバーの採用など、細かな配慮も「バカンスの国」のミニバンらしい。

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