インパネ周りは、どちらかといえば今風の手慣れたタイプといえる。ちょっと張り出したインパネシフトやアイレベルにナビのモニターを配したコントロールパネル、スポーティな雰囲気を高めるメーターなどなど。強いて新しいといえるのは、インパネシフト部に空調等の操作盤を備え、しかも左右非対称デザインとしていることくらい。ドライバーにしてみれば、シフトレバーの向こう側に空調制御盤があるので、ちょっと使いにくいのだが、オートエアコンの操作頻度を考えるならば、強く指摘するほどでもないだろう。
なお、ナビはラインオプションにはバックガイドモニター機能やブライドコーナーモニター機能も採用されたDVDボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーションが標準仕様(1800X)に30.4万円、Sパッケージに33.1万円で設定されている。この他、ディーラーオプションでコストパフォーマンスの1DINのCDタイプ(9.6万円)やインターネット接続機能などを備えた高機能型、最新のハードディスクタイプなど豊富に容易されている。
オーディオは標準仕様にCDデッキ/AM&FMチューナーが標準装着される以外はオプション設定となり、SパッケージにはJBLプレミアムサウンドシステム(CDチェンジャー付MD一体AM&FMチューナー/9スピーカー)が15万円でオプション設定される。ただし、JBLプレミアムサウンドシステムのライン装着DVDナビとの同時装着はできない。
その他の装備だが、ヘッドランプはSパッケージのみディスチャージ(HID)方式を採用。他は一般的なハロゲンバルブ型を用いる。ディスチャージランプ仕様はオートレベリング機能も備わるのだが、後輪荷重が大きく変化しやすいミニバンの使い方では、有り難い機能のひとつであり、ディスチャージランプはともかく、オートレベリング機能は他の仕様にも設定して欲しいものである。
キーレスエントリーシステム、デッキボード、センターコンソールといった便利装備はEパッケージ以外に標準装着されている。Eパッケージは標準仕様からのレスオプション仕様といった設定であり、実用本位で割り切れる人向けと考えたほうがいい。標準仕様が、同タイプのクルマの一般性の高い装備内容を持ち、Sパッケージがスポーティな雰囲気を持った上級仕様といった展開になる。
因みに価格差は標準仕様に対して、Sパッケージは21万円高、Eパッケージは10万円安となっている。