TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

トヨタ 新型ランクル・プラド登場(2ページ目)

日本はもとより、世界中のオフロードで活躍するランドクルーザー・プラドがフルモデルチェンジを行った。先代同様フレームシャシーを用い、さらに悪路踏破性を高めた新型プラドの特徴を解説。

執筆者:川島 茂夫


一方、ハードなクロカン走行に対してはエンジンブレーキだけでは不十分な急降坂での、ブレーキの自動制御を行い方向安定と速度制御を容易にするダウンヒルアシストコントロール、急登坂時のズリ落ち緩和と方向安定を確保するヒルスタートアシストコントロールの両機能を加えた新型のアクティブTRC(トラクションコントロール)を採用。ハードなクロカン走行でのドライバー支援能力も大きく向上させている。

他に、電子制御スタビリティコントロールの設定など、トヨタの乗用ラインナップとしても、不足ない内容を備えている。

搭載エンジンはガソリン仕様が3.4LのV6と2.7L直4の2タイプ。ディーゼルには3L直4インタークーラー付きターボディーゼルを採用。なお、ターボディーゼルは新しいコモンレール直噴を採用し、平成14年排出ガス規制をクリアしている。

ミッションは全車、フレックスロックアップ付きの4速電子制御ATを採用する。

パワートレーンについては正常進化の域を出ていないが、国内市場では不人気のディーゼル車にも、しっかりとテコ入れを行っているのは、流行に左右されないプラドの本質を感じさせる部分だ。

プラドは3ドア車もラインナップ
ボディタイプは従来どおり3ドアと5ドアの設定になり、5ドアはベーシックグレードのTXの2.7L車とディーゼル車に5人定員仕様が用意される以外は3列シートの8名定員仕様となっている。

その他の装備を見ても、かなり魅力的な内容を持っているが、それでもオフロードを走る機会がほとんどないドライバーにとってプラドは非効率的な選択になるのは仕方ない。ただ、オフロード走行の機会も少なくない、あるいはこれからそういった用途も考えているドライバーにとって、新型プラドのオンとオフの両面を欲張った設計は大いにそそられるもの。SUVでは傍流になりつつあるハード&タフネス型の中にあって、本気で次世代を狙っているところが、新たなユーザー層の獲得にも結びつきそうである。

【新型ハイラックスサーフの解説はコチラ】
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