ダイハツよりトヨタがいい?

パッソセッテフロント
全長×全幅×全高は4180×1695×1620mm。7人が乗れる広い室内空間を実現しながら、コンパクトなボディサイズに仕上がっている(写真はパッソセッテ)

言うまでもなくダイハツブランドの「ブーン・ルミナス」とトヨタブランドの「パッソセッテ」は全く同じクルマである。同じ車体色のモデルもあるため、エンブレムと販売店が違うだけだと考えればいいだろう。

そのあたり、販売計画台数にも現れており、ダイハツがクルマの開発から製造まで行うルミナスが500台/月。OEM車であるセッテは3000台/台といった具合。ダイハツのブランド力の弱さを物語るようだ。

軽自動車ならいいけど「白いナンバーのクルマを買うのであればダイハツよりトヨタがいい」とユーザーから宣言されてしまったようなもの。ダイハツの関係者はこのことの意味を深く考えるべきだと思う。

パッソセッテリア
メインターゲットは「アクティブな子育て女性」。簡単にサードシートやセカンドシートを倒すことができ、広いラゲッジスペースを創出できる

閑話休題(それはさておき)。実は試乗前、あまり期待していなかった。7人乗りじゃない“普通”のブーン/パッソ(5人乗り)というクルマのイメージが悪かったからだ。なんせ軽自動車をそのまま一回り大きくしたような仕上がり。

ボディの剛性感はトヨタ・ヴィッツと比べ圧倒的に頼りなく、サスペンションだってふにゃふにゃ。クルマ好きからすれば興味の対象にもならないモデルである。1度ハンドル握り「2度と乗らないだろう」と思ったほど。

当然ながら7人乗り仕様のルミナス/セッテも同じレベルだろう、と予想していたワケ。けれど走り出してびっくり! 正統派の良いクルマに仕上がっている。相当トヨタに教えてもらったに違いない。