TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

東京モーターショーに出品された新型ノアがデビュー ノアがフルモデルチェンジ!(2ページ目)

東京モーターショーに参考出品されていた新型ノアとその姉妹車となるヴォクシーが、早くも発売された。ショーではまったく公開されてなかったバリエーションや詳細をここで紹介してみたい。

執筆者:川島 茂夫

シャシーは骨格や補強材の最適設計による新開発されたFFプラットフォームをベースに設計。サスペンションにはフロントにストラット、リヤにトーションビームを採用する。また、標準型のほかにH∞(Hインフィニティ)制御を用いた電子制御サス、TEMSが用意されている。この辺りの設計は先に登場しているイプサムとほぼ同じタイプと考えていい。

シャシー関連のハイライトは、4WD全車にオプション設定されているVSCである。コーナリング限界付近でのアンダーステアやオーバーステアを予防し、安定性を回復するのを目的としたアクティブセーフティ用デバイスだ。トヨタではグランビアやエスティマ・ハイブリッドに採用されているが、ミニバンではかなり先進的かつ安全性向上に有効なメカニズムであり、エントリークラスのノア&ヴォクシーへの展開は多くのミニバンユーザー(とくに降雪地域の)にとって大きな恩恵となるだろう。

グレード展開はFF/4WD共通で、ノアがL/S/X、ヴォクシーがV/Z/Xの3グレード設定。パッケージ仕様としてノアのS/XにGセレションが、ヴォクシーのZ/XにGエディションが設定される。

以上が簡単なノア&ヴォクシーの概要だが、全体に目を通して考えられるのは、新型車が家族を中心としたレジャー用途での利便性や乗用車らしさを求めるユーザーに徹底して開発されていることだ。あるいは対ステップワゴン戦略ともいえる。いずれにせよ、現在の1BOX型ミニバンユーザーの求めるものにいかに的確に応えるたかが、ノア&ヴォクシーのセールスポイント。そこにトヨタ得意の質感や経済性、さらにはVSCを筆頭とした同クラスでは新しい技術を加えてアドバンテージとなっている。

●ノア価格表 ※4WDは24万円高
グレード 価格
X 189.0万円
S 220.0万円
L 230.0万円
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます