多くの人の目にF1をPRした功績は大きい
お台場で開催されたモータースポーツジャパンでデモ走行したトヨタF1とテストチームの面々。ドライバーはこの日、正ドライバーとしての出場が発表された小林可夢偉。 【写真提供:Toyota Motorsport】 |
MEGA WEBでのデモ走行イベントは恒例のイベントとして人気を博した。 【写真提供:Toyota Motorsport】 |
トヨタ系の若手にとってショックなニュース
先日のアブダビGPで好走し、6位入賞を果たした小林可夢偉の走りは素晴らしかった。今年のルーキー・オブ・ザ・イヤーと言ってもいいくらいの好走だった。今シーズンの新人ドライバーの中であれだけ長い時間、国際映像に撮られていた新人は他には居なかったはずだ。それだけに今回の撤退の決断は残念である。トヨタのサポートを受けF3を戦う若手ドライバーたち。彼らに明るい未来があって欲しい。 【写真提供:Toyota Motorsport】 |
F1までの道程が無くなった今、心配されるのはF1まで上り詰めた小林可夢偉と中嶋一貴の今後である。来シーズン以降のエンジン供給の話はなく、F1からは完全撤退するということであるため、今後、彼らがF1に残れる可能性は非常に少ない。しかし、来シーズンからは自動車メーカー色の薄い「コスワース」エンジンが再参入してくるため、できれば彼らがメーカー色の弱いチームに残れるよう全力で面倒を見てあげて欲しいものだ。
何年か後の違う形での挑戦を期待
トヨタはF1からは撤退するが北米のNASCARや現在は南米で開催されるラリーのダカールラリーには参戦を続けるとしている。また国内でもSUPER GTでの活動は続けていく予定であり、今後は地域に根付いたモータースポーツ活動を行っていく意向である。今年の6月にモータースポーツ好きで、自らドライバーとしてもレースに出場する豊田章男社長が就任したばかりだっただけに、F1の参戦継続には少し期待した部分があったが、今後はF1にこだわらずトヨタ独自のやり方で若者にモータースポーツやスポーツドライビングの楽しさを伝えて行ってくれるであろう。
東京モーターショーで発表されたコンセプトカーFT86 |
【関連リンク】
トヨタ モータースポーツサイト
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