未来の国産入門フォーミュラカーFORMULA20が登場!

鈴鹿サーキット南コースを試走した新フォーミュラカー、F20。写真はムーンクラフト、由良氏がデザインしたマシン

2月21日、何とも個性的なフォーミュラカーが鈴鹿サーキット南コースを試走した。すでに発表会も盛大に開催され、イベントなどでも披露された新しいレースカテゴリー「FORMULA 20(フォーミュラトゥエンティー)」。すでにレース速報サイトなどではその存在が紹介されているので、熱心なモータースポーツファンならご存知のレースだろう。今回試走したのはそのレース用に製作された3種類のプロトタイプカーだ。

今回走ったのは「童夢」「ムーンクラフト」「TOKYO R&D」の3車種で、いづれもレース界では名の知れたレーシングカー製造会社が作成したプロトタイプカーである。面白いのは、この3社が作りあげたプロトタイプは3車種とも全く異なるフォルムを持っていること。レーシングスポーツカー風だったり、近未来レーシングカー風だったり、純粋なフォーミュラカーだったり。。。同じレースでこの3車種が走ることがなかなか想像できないのだが、この3車種は同じグリッドに並ぶことを目標としている。
童夢はルマン用プロトタイプカー風のマシンを作った。

F20とはどんなレースカテゴリーなのか?

新レースカテゴリー「F20」は「日本自動車レース工業会(JMIA)」が提唱する小型フォーミュラカーのレースである。

まず、日本自動車レース工業会は2008年の3月に株式会社童夢の林みのる氏を会長に発足した団体で、日本の自動車レース産業の振興を目的に国内の様々なコンストラクター(車両製造会社)やエンジンチューナーが参加している。現在の日本のレースを見てみると、国内最高峰のフォーミュラニッポンはアメリカ・スイフト社製のマシンのワンメイクであるし、若手育成カテゴリーのFCJは国内3メーカーがサポートしながらも中身は外国製のフォーミュラルノーのワンメイクだ。製品も外国製がほとんどで、しかも全チームが同じ道具を使用するため技術的な競争がほとんどないのが現状だ。

日本でもかつては童夢がフォーミュラニッポンの前身である全日本F3000にオリジナルシャシーを走らせていたし、F1の開発も行っていた。さらに昔には日本のコンストラクター「コジマエンジニアリング」がF1シャシーを作成し、ヨーロッパ人の度肝を抜いたという歴史がある。また国内レースではFL500などの入門レースで国内のコンストラクターが激しい戦いを繰り広げていた時代があった。この「F20」は日本のレース界は外国の製品に頼らずに国産のマシンで競争し、同時に奇抜なアイディアも創造する技術者やデザイナーなど日本のレース産業の未来を担う人材も育成しようという日本自動車レース工業会からのひとつの提案である。


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