モータースポーツ/その他のモータースポーツ関連情報

モータースポーツの専門用語(2)(2ページ目)

【モータースポーツ専門用語集Vol.2(レース編)】モータースポーツ初心者の壁となる独特の専門用語を解説。第2回はレース編。レースの形態、レースの最中、ピットイン時の専門用語を解説。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

決勝レース中に登場する専門用語

【ファステストラップ】
レース中に最も速いマシンのラップタイム。レースによってはファステストラップ獲得者にポイントが与えられる。

【コースレコード】
そのコースにおける最速ラップ記録。

【オーバーテイク】
前のマシンを抜くこと。

【バックマーカー】
周回遅れのマシンのこと。

【トラフィック】
集団走行中のマシンのこと。または周回遅れのマシンの集団のこと。

【テールトゥノーズ】
前車の背後にピタリとついた、ほとんど差がない走行状態。

【サイドバイサイド】
2台が並んだ走行状態。3台の場合は「3ワイド」とも言う。

【スリップストリーム、スリップを使う】
前車の背後にピタリとついた状態から速度をあげて前車を抜いていくこと。
前車の背後は空気抵抗が少なくスピードを上げやすい。さらにこの「スリップストリーム」と呼ばれる領域では前車が作り出した乱気流によってフロントの荷重が抜ける。その分安定性が無くなるが単独で走る以上の速度が出せる。インディカーやNASCARなどオーバルコースのアメリカンレースや2輪レースなどでは常とう手段。アメリカでは「ドラフティング」と呼ぶ。
【写真提供:本田技研工業】

【タービュランス】
乱気流のこと。

【チームラジオ】
4輪レースでは無線(ラジオ)で交信をしているチームがある。最近はF1中継やSUPER GTの番組でもおなじみです。
チームスタッフは走行中のドライバーと無線で交信している。市販されているスキャナーでファンも無線を聞くことができるが、その内容を第三者に公開することは日本の電波法で禁じられているので注意が必要。聞くのは自由だが、無線で聞いた内容を他のチーム員に伝えたり、ブログに書き込んだりすることは立派な犯罪であるという認識をもっておこう。
【写真:辻野ヒロシ】

【プッシュ】
攻めた走りでペースをあげること。「プッシング」は相手を押し出すこと。

【クルージング】
レース終盤に勝利を確信するなどしてペースを落とすこと。

【フューエルエフェクト】
マシンに搭載した燃料(Fuel)がラップタイムに与える影響のこと。満タン状態では重量が重くなるのでラップタイムは落ちる。一方で軽くなるほどラップタイムは速くなる。


【スティント】
スタート~ピットイン~ゴールまでのそれぞれのパートを指す言葉。

(例)
決勝レース中に2回ピットインをする作戦なら「2ストップ、3スティント」

<スタート>~第1スティント~<ピットイン1回目>~第2スティント~<ピットイン2回目>~第3スティント~<ゴール>
特に耐久レースではスティントの長さや何かがあった時の予定スティントの変更などチーム監督のレースの読み、判断力が問われる。そしてその計算を狂わせないピット作業の正確さは何より重要だ。
【写真提供:MOBILITYLAND】

次のページではピット作業に関する用語をご紹介します。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます