決勝レース中によく使う専門用語を解説
モータースポーツの様々な専門用語を分かりやすく解説するコンテンツ。その第2回は興奮の決勝レース中にアナウンサーや解説者が頻用する用語をご紹介します。今回は【 レース編 】です。
激しい競り合いの中で使われる用語を知れば知るほど面白い。もちろん選手についても知識を増やせば、なお面白くなる。写真はヤングドライバー達が夢をかけて戦うフォーミュラチャレンジジャパンの走行シーン 【写真提供:MOBILITYLAND】 |
スプリントレースと耐久レース
サーキットレースの形態は大きく2つに分類されます。【スプリントレース】
F1グランプリ、フォーミュラニッポンに代表される短距離で戦う1発勝負のレースは【スプリントレース】と呼ばれています。スプリントレースのレース距離は長くても300km程度で、基本的にはドライバー(ライダー)は1人で戦うレースを指します。
WTCC世界ツーリングカー選手権はレース距離50km程度の超短距離レースが特徴。抜くチャンス数が少ないためにスタートからぶつけ合い一歩手前の激しい勝負が売り物だ。今年の秋に岡山国際サーキットで日本戦が開催される予定。 【写真:辻野ヒロシ】 |
【耐久レース】
スプリントレースに対して長距離、長時間で戦うレースは【耐久レース】
と呼ばれます。複数のドライバー(ライダー)が交替しながら戦うことが特徴で、日本ではスーパー耐久シリーズの「十勝24時間レース」、SUPER GTシリーズの「鈴鹿1000kmレース」、そして2輪の「鈴鹿8時間耐久ロードレース」などが有名な耐久レースです。
世界的にはフランスで開催される「ル・マン24時間耐久レース」が有名。ちなみに4輪の世界3大耐久レースは「ル・マン24時間」、ベルギーで開催される「スパフランコルシャン24時間」そしてアメリカ・フロリダ州で開催される「デイトナ24時間」の3レースですが、アマチュアドライバーの耐久レースで1周の全長が約23kmのニュルブルクリンク北コースで開催される「ニュルブルクリンク24時間耐久」も外せない有名耐久レースです。
フランスで開催される「ル・マン24時間耐久レース」。2008年はディーゼルエンジン搭載のアウディR10が雨の中で大逆転に成功し8度目の優勝を飾った。 【写真提供:Audi Kommunikation Motorsport】 |
次のページではレース中によく使われる用語をいくつかピックアップしていきます。