話題がたっぷりだった2007年のS耐
BMW Z4Mクーペ、パワーアップしたフェアレディZ、新型シビックタイプRの参戦、白熱したチャンピオン争いなど『スーパー耐久シリーズ』の2007年シーズンは例年にない盛り上がりを見せました。第2戦・鈴鹿のスタートシーン 【写真提供:MOBILITY LAND】 |
今回から「2007年シーズンの総集編」という形で激闘のシーズンを振り返っていきます。今回はレースをリードする「ST1クラス編」です。
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3車種三つ巴のバトルはオートサロンからスタート!
最大排気量クラスのST1クラスの3車種入り乱れてのバトルは思えば2007年1月の「東京オートサロン」で幕を開けました。「東京オートサロン」では、それまでポルシェの独壇場だったST1クラスにフェアレディZの特別モデルと新車種BMW Z4Mクーペの参戦が発表され、話題を集めました。日産/NISMOのブースには3.8リッターにボアアップされたエンジンを搭載した「フェアレディZ Version NISMO Type 380RS-competition」が登場。スーパー耐久ST1クラスに参戦可能なレース専用車両として市販されることが発表された。 |
Zは常勝を続けるポルシェに真っ向勝負を挑んで行ったわけですが、そんな2台の行く手を阻む伏兵が登場しました。マレーシアのオイルマネーと共に鳴り物入りで参戦してきたBMW Z4Mクーペです。
東京オートサロンのマレーシアの石油会社「ペトロナス」ブースではBMW Z4Mクーペの参戦が発表。マレーシア人ドライバー、ファリーク・ハイルマンと柳田真孝の異色コンビも合わせて発表されましたが、実際に走り出すまではそのポテンシャルは未知数でした。 |
ポルシェ911GT3 【写真:MOBILITYLAND】 |
しかも各メーカーのスポーツフラッグシップモデルによる「三つ巴」バトルということで今年は大いに盛り上がりました。
次のページではST1クラスのシーズンをさらに詳しく振り返ります。