外国株/米国株を買ってみよう

米国株に取り組むメリット

米国も日本と同じ先進国です。新興国に投資するのであればともかく、米国に投資をするメリットはあるのでしょうか? 

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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米国株に取り組むメリット

米国株に我々日本人が取り組む最大のメリットは、その日本とはくらべものにならないほどに充実した市場にアクセスできる点です。

米国の証券市場は日本とは比べ物にならないほど充実しています。規模や流動性で何倍もあるほか、品揃えで9000銘柄もあるほか、日本では数えるほどしかない外国籍の銘柄も何百とあり、中国ADRをはじめBRICSの大手企業が大量に上場しています。米国株口座一つあれば一通りのグローバル視点での投資は問題なくできると言えるでしょう。

もう一点充実しているのは日本では数種類しかないETF(原油、金、上海総合指数などに連動するものが少し東証、大証にもあります)が米国には900銘柄近くもあることです。ETFだけで東証一部全銘柄数の半分以上の品数にあたり、債権、株式、通貨、また株式の中でも国内、海外、業種別と様々な分野のETFが投資家の選好を満たします。

このうち相場下落時に活躍するのがベア型ETF(相場が下がれば価格が上昇するタイプの金融派生商品、空売るのではなく下げを予想して買いで入る)で、このタイプだけでも80銘柄あります。全ETFの1割以上を占める最大カテゴリーにも関わらず何故か日本の証券会社を通じた米国株では取り扱いがありません。最近は米国ETFの取り扱いも増えてきているのですが、下がることに賭けることには馴染みがないのかもしれません。

しかし相場が下がる時に資産を守り、ヘッジするには最適なツールとなるのがベア型ETFです。個別株を空売りすることはできますが、個別であれば偶然の材料等でその株だけは下がらないこともあり、現状日本では日経平均やTOPIX型の先物を売るしか手段は多くないところです。先物は大きなレバレッジをかけた差金決済であり、違う感覚での取引が必要ですが、ETFだと一般の株式と同じ感覚で売買や値動きを見ることができます。

このような様々な投資手段を獲得できるのが米国株に取り組む最大のメリットと言えるでしょう。言語の壁はありますが、是非取り組んでみることをオススメします。
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