灼熱の鈴鹿8耐 勝ったのはヨシムラ!
”コカコーラゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第30回記念大会の決勝レースは7月29日(日曜日)午前11時半、伝統のルマン式スタートで始まった。決勝レースは予想通り、まるでスプリントレースのような耐久レースといった展開になり、スタートに成功した34号車「ヨシムラスズキ with JOMO(加賀山就臣/秋吉耕佑)が一度もトップを譲ることなく優勝を飾った。しかも2位のホンダワークスTeam HRC (カルロス・チェカ/岡田忠之)を周回遅れにするなど、序盤からファイナルラップまで快速ぶりが目立つ圧勝だった。
スタートで加賀山がトップで1コーナーへ飛び込んで行く (写真提供:モビリティランド) |
レース序盤はヨシムラ34号車の加賀山とTeam HRC 11号車の清成の一騎打ちとなる。予選並みの驚異的なスピードで逃げようとする加賀山に清成が迫るも、徐々に差は開いていく。
レース序盤はヨシムラ34号車とHRC11号車が激しく格闘 (写真提供:モビリティランド) |
HRC33号車の岡田忠之はスタート違反によるペナルティを受け後退、さらにはハルクプロ73号車の安田、YAMAHA RACING21号車の中須賀の相次ぐ転倒など、ライバルの脱落もヨシムラ34号車の独走に拍車をかけた。さらにTeam HRC 11号車はジェイムス・トーズランドが交替してすぐに転倒、ピットで修復を試みるがマシンの損傷が激しく早々にリタイアを決める。
ヨシムラはピット作業も落ち着いていた。 大きなミスは無く2台のマシンを送り出していた。 (写真提供:モビリティランド) |
ヨシムラスズキ with JOMO 秋吉は最後の1時間もペースを緩めなかった。 (写真提供:モビリティランド) |
序盤の2時間の間に様々なアクシデントが発生し、波乱の展開となった。気温・路面温度共に高く、サバイバル戦になる気配もあったが、ヨシムラ34号車の加賀山、秋吉の2人はタイヤを豪快にスライドさせながら魅せる走りでチェッカーを目指した。
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