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赤い彗星「ヨシムラ」から目が離せない

鈴鹿8耐の第一回大会で優勝を飾ったチームと言えば名門チーム「ヨシムラ」だ。プライベーターの代表として鈴鹿8耐には欠かせない「ヨシムラ」が今年は絶好調!ワークスに真っ向勝負をかける!

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

鈴鹿の夏!ヨシムラの夏!~歓喜よ再び~

いよいよ”コカコーラゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第30回記念大会のレース本番が目前に迫った。今年も優勝候補として名前が挙がっているのが名門チームの「ヨシムラ」。

鈴鹿8耐の第一回大会でホンダワークス、ヤマハのレース専用バイクなどに勝負を挑み、見事優勝を飾った「ヨシムラ」。プライベーターの雄としてカリスマ的人気を誇る「ヨシムラ」が今年は素晴らしいポテンシャルを見せている。
ヨシムラ12号車の渡辺篤
(写真提供:モビリティランド)

これまで、ホンダ系ヤマハ系の鈴鹿8耐参戦チームを紹介してきたが、ラストはスズキ系チームの代表「ヨシムラ」の体制をご紹介しよう。

その前に「ヨシムラ」の鈴鹿8耐における歴史を振り返っておきたい。

第一回鈴鹿8耐のウイナー

赤字に白抜きのロゴでお馴染みの「ヨシムラ」は”POP"の愛称で親しまれたカリスマチューナー吉村秀雄の手で創業された。「ヨシムラ」と言えば、世界初の集合マフラーが有名だ。70年代にはこの集合マフラーをもってアメリカへの進出も果たした。
第一回大会の優勝車、スズキGS1000(クーリー/ボールドウィン)
(写真提供:モビリティランド)

ヨシムラはレースフィールドにおいてもロードレース黎明期から参戦し、アメリカ進出後もレース活動を通じその実力を証明していた。第一回鈴鹿8耐へはアメリカからの凱旋帰国という形で参戦。ヨーロッパで無敵艦隊と呼ばれたホンダRCB、2ストロークレーサーのヤマハTZなどを破って優勝を果たした。
第3回大会優勝車、スズキGS1000(クーリー/クロスビー)
29日(日曜日)にはデモ走行を披露してくれる予定だ。
(写真提供:モビリティランド)

第2回では優勝を逃したものの、世界選手権の1戦となった1980年の第3回大会ではスズキGS1000で再び鈴鹿8耐の頂点を掴んだ。しかし、これ以降「ヨシムラ」は鈴鹿8耐に参戦を続けているものの3度目の優勝は成し遂げられていない。

今年こそは!とスズキファン、アンチワークスの期待を背に挑戦を続けるプライベーター「ヨシムラ」。今年は久々の2台体制、万全の状態で優勝を狙う!

次のページでは今年の「ヨシムラ」のライダーをご紹介します。
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