外国株投資の魅力とは?
外国株投資の魅力とは何でしょうか? 我々日本人であれば、通常は日本の株式に投資するのが必要です。そこであえて外国の株式を買う必要があるのでしょうか?大きく分けると外国株には2つのメリットがあります。1つは日本円に資産を集中させないメリットです。もっとも、円高に動いているときはむしろ日本円に集中させた方がいいのです。しかし、日本の財政を考えると、国債や借入金などを合計した「国の借金」は860兆円(09年6月末時点)となっています。日本のGDPが500兆円程度ですから、これは非常に大きな規模の借金をしていることになります。今は問題になっていませんが、将来、この金額を返しきれるのかどうかといった議論が出てきたときに、円は他通貨に対して大きく下落する可能性がないとは言えません。外国株を買っておけばこうしたリスクを回避できるメリットがあります。
もう1つのメリットは経済成長期の日本にあたる中国などの新興国に投資を出来る点です。日本の株価は戦後の経済成長期の40年間で大きく増大。日経平均は200倍以上になりました。労働人口が増え、賃金が上昇するなかで、株価の上昇というのは歴史的な傾向なのです。そして、かつての日本の経済成長期と同じような状況にあるのが中国やベトナムといった新興国です。日本では労働人口が増えず、賃金もむしろ下落方向にあります。したがって、内需が拡大は難しいといえます。しかし、中国では労働人口は2015~2020年まで拡大し続ける方向であり、賃金も毎年10%程度上昇しています。結果として内需は右肩上がりで上昇し続けているわけです。このような成長著しい新興国に投資をできるということが、外国株投資の第2のメリットです。
この2つのメリット以外にも外国株に投資をしていると為替をはじめとした国際経済に強くなれるということがあります。たとえば中国株を買っていると、新聞を読んだときに中国の字がでると自然と目に入るようになります。