F1/F1(フォーミュラ1)について

鈴鹿のF1文化を育てたファン達(2ページ目)

しばしの開催休止が決まり、センチメンタルな空気が流れた今年の鈴鹿F1日本グランプリ。ファンの目線から鈴鹿F1情報を発信し続けたサイト『F1観戦塾』のヤタさんに今の思いを聞く。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

ファン同士の交流を図り、F1を楽しむ

『F1観戦塾』をキッカケに仲間になったファン達が今年も前夜祭に集まった。ファンにとって鈴鹿で過ごす夜はかけがえのないものだ。
情報の発信だけでなく、『F1観戦塾』はファン同士の交流の場にもなっている。99年の日本グランプリから「オフ会」をスタートさせたが、ここ数年は鈴鹿サーキットホテルの多目的ホールを使用し、盛大な「前夜祭」パーティーを開催している。

「台風で土曜日の予選が中止になった時は、佐藤琢磨選手が来てくれました。そして、昨年は山本左近選手が来てくれました。今年も約300人のファンがパーティーに参加してくれて、遠い所ではイギリスから琢磨ファンの外国人も参加してくれています」

これほどの大きなパーティーを鈴鹿のF1開催中に実施するのは苦労が絶えないと思うが、鈴鹿の「オフ会」「前夜祭」についてヤタさんはこんな風に語っている。

「鈴鹿サーキットは会場内にオートキャンプ場があったり、たくさんの駐車場があったりして、アフターF1を楽しむ人が多いんです。ファンは鈴鹿に来たらサーキットから1歩も離れたくないんですよね。野宿とか車中泊など、苦労してでも楽しみたいと思うし、それができるのが鈴鹿のいいところなんです」

こんな風に管理人のヤタさんはボランティアでファンの思いを現実にしてくれている。次のページでは鈴鹿を愛するヤタさんの思い、そして富士スピードウェイに日本グランプリが移った後の『F1観戦塾』の展開を伺う。
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