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北京モーターショー、日本勢は萎縮気味?(2ページ目)

低迷する東京モーターショーとは対照的に、中国のモーターショーは回を追う毎に規模を拡大している。今年の北京ショーなど、ついに出展2200社だという。もちろん欧米亜ほぼ全ての自動車メーカーがブースを連ねた。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

派手さに欠ける日本、勢いのある韓国

理念
理念コンセプトの第三弾は、Cセグメントの4ドアセダン。2010年末には初の量産モデルを発表する予定だ

トヨタも広大なブースを確保して販売しているモデルをズラリと並べたものの、切れ味に欠ける。やはり人気ジャンルの新型車とコンセプトカー無いと(今年はF1からも撤退したためレーシングカーすら無し)盛り上がらないか?

数少ないコンセプトカーは広汽ホンダ(ホンダの資本が半分)の「理念 第三弾」。第一弾はCR-V級のSUV。第二弾がS2000級のオープン2シーターで中国のメディアから注目されたものの、今回の第三弾はシビック級のセダンだったこともあってイマイチ。

ここまで読んで、皆さん「ホントに元気ないですね」と思うことだろう。その通りなのだ。三菱自動車にしてもスバルにしても、こんな時こそ中国のラリー選手権で大暴れしているランエボとインプレッサでも展示すればいいのに、これまた市販車のみ。

ソナタ
日本勢と対照的に勢いがあるのが韓国勢。現代自動車も、その勢いの象徴とも言える、新型ソナタを出展

とはいえジックリ見ていけば、やはり日本車の技術は圧倒的。トヨタのハイブリッドや日産の電気自動車は欧米のメーカーの数年先を行っているし、部品技術も高いレベルを持っている(ENAXという日産以外のラミネートタイプの日本製バッテリーも注目されていた)。

ただ「派手さ」という点で物足りないのだ。対照的なのが韓国勢。現代自動車は中国でも着実にシェアを伸ばしており、早くもアメリカで爆発的な人気を得ている新型ソナタを持ってきた。このあたりでフンドシを締め直さなくちゃならないかもしれません。
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