価値は300万円級
54:46という前後重量バランスを実現。コーナリング時のスポーティで上質なハンドリングと高速走行時の安定性を両立している |
一方、マークXというブランドイメージは相当魅力的。なんせシャシをクラウンと共用しているのだ。ボディサイズやデザインも200万円台で買えるクルマと思えないほど。300万円級の価値を持つと言い切ってしまってもよかろう。先代より大幅にカッコよくなったのも大きなポイントだ。
唯一気になるのが「乗った時の楽しさ」である。これまた思いっきりガッカリした先代と全く違うクルマに仕上がっているというウワサ。現行クラウン以後、トヨタの後輪駆動車のレベルは劇的に良くなった。その流れを引き継いでいれば相当期待していいんじゃなかろうか。
ということでおすすめグレードはアルミホイールや電動シート、HIDヘッドライト付きの「250Gリラックスセレクション」。256万1905円で、ベースグレードより高いものの、エコカー減税などで235万5505円になります。ガッチリ良い条件を出してもらって買いましょう!
新型マークXの魅力を考えると、これまでミニバンを買っていたユーザー層なんかも戻ってくるだろうし、レガシィなどに流れていた人だってマークXを見直すと思う。これで「楽しいクルマ」に仕上がっていたなら、けっこうなヒット作になるかもしれません。試乗が楽しみです。