名所・旧跡/関西の名所・旧跡

紅葉に覆われる十三重塔!談山神社【奈良】(2ページ目)

飛鳥時代、蘇我氏滅亡で幕を開けた「大化の改新」の立役者の一人、中臣鎌子こと藤原鎌足を祭神として祀る談山神社(たんざんじんじゃ)。世界唯一の木造十三重塔が真っ赤な紅葉で覆われる談山神社をご紹介します。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

赤い鳥居をくぐり、談山神社の境内へ

談山神社(2)/正面入口
談山神社の正面入口。ここで拝観料を納めて中に入ります。
談山神社へは、JR・近鉄の桜井駅からバスに乗ること約30分。バス停から案内に従って坂を下って数分歩くと談山神社の正面入口で、赤い鳥居が出迎えてくれます。

拝観料を納めて境内に入ると目の前に見えるのが130段の石段。この石段を登った先に本殿と十三重塔があります。

階段がつらい……という方は、もう一つある社務所前の西入口から入ると石段の数が少ないので気分的に楽かも知れませんね。

 

拝殿からも素晴らしい紅葉が眺められる

談山神社(3)/拝殿より紅葉を眺める
拝殿から外の紅葉を楽しむことができます(2005年11月19日撮影)
本殿は少し離れた所からお参りする形ですが、日光東照宮造営のモデルにもなったという色鮮やかな彫刻が建物のあちこちに施してあります。

本殿をお参りした後に拝殿の中へ入ります。拝殿は室町時代の1520年に創建されたもので、千畳敷伽羅の間と呼ばれる広い空間があり、藤原氏に縁のある古文書などの展示を見ることができます。

圧巻なのは拝殿の外に見える紅葉。建物をバックに見る紅葉も素敵ですが、建物の中から見る紅葉もまた味わいがあるものです。

 

春と秋には、蹴鞠(けまり)が行われます

談山神社(4)/蹴鞠の庭より
「けまりの庭」より、十三重塔と神廟拝所(右)を眺める。毎年春と秋にはここで「けまり祭」が行われます(2005年11月19日撮影)
談山神社の名前の由来は、中臣鎌子が中大兄皇子と蘇我氏暗殺の計画を多武峰で談合したことから「談い山」が転じてつけられたとのこと。

飛鳥の法興寺で行われた蹴鞠会(けまりえ)にて中臣鎌子が中大兄皇子との交流を持ったという故事に基づいて、毎年4月29日と11月3日に「けまり祭」がけまりの庭で行われ、たくさんの人が観覧に訪れます。

 

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