乗り心地より扱い易さ
マニュアル感覚の操作が楽しめる7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを全車標準装備。2.0Z・1.8Sではパドルシフトが標準装備となり、ステアリングから手を離すことなくシフト操作を行える(写真:篠原晃一) |
足回りはどうか? やや硬めの乗り心地についちゃ従来型と大差なし。車体構造の多くが従来型と共通なので、抜本的な改善は出来なかったのだろう。どちらかというと乗り心地の良さより、扱い易さ(ハンドル切った時の応答性など)を重視したもの。
ウィッシュが使うショックアブソーバーのグレードを考えれば、乗り心地と扱い易さの両立は難しい。「どちらか一つ」ということになるワケ。乗り心地を重視し、ぐにゃぐにゃのハンドリングになってしまうなら、多少硬くてもいいと思う。
エコ運転の度合いを表示する「エコドライブインジケーター」を全車標準装備。エコ運転を意識させることで、実走行燃費の向上に寄与する(写真:尾形和美) |
この点のみ唯一のライバルであるホンダ・ストリームに届いてないものの、それ意外の全ての点でウィッシュは高い完成度を持っている。おそらくウィッシュの購入を考えディーラーに行って試乗したら、相当の確率でハンコを押してしまうことだろう。
やや気になるのが値引き。従来型だと40万円近く引いてくれた。新型は非常に厳しいという。可能なら条件が緩むまで待つのも手か? 当面、15万円引きくらいを目安としたい。減税/購入補助は2010年の3月まで受けられます。
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撮影:尾形和美・篠原晃一カーセンサー