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毎日乗りたいパジェロディーゼル(2ページ目)

2004年に販売休止となったパジェロのディーゼルエンジン搭載車が復活した。ディーゼル特有のニオイや黒煙がほとんどない上に、静粛性、快適性も向上。期待以上に良い仕上がりだという。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

加速感は2L乗用車、燃料コストは2Lミニバン

パジェロ
従来からの3リッターガソリンエンジン搭載車との比較で、燃費は約15%向上。しかしながら、車体価格はガソリンエンジン搭載車よりも約15~40万円高い

車重2.2トンとヘビー級ながら、絶対的な動力性能は「必要にして十分」。4リッター級のガソリエンジンに匹敵するトルクを2000回転くらいから出す。100kmくらいまでの加速感は2リッターの乗用車をイメージして頂ければよい。

気になる燃費はというと、街中の渋滞をノソノソ走って6km/L程度。流れの良い郊外ならリッター8km/L程度。高速道路の100km/h巡航でリッター10km/Lといったあたり。ここにきて軽油の価格が下がっているため、燃料コストとしちゃ2リッター級ミニバンと同等か。

パジェロ
可変容量ターボチャージャーを採用。低回転域で高トルクというディーゼルの特徴を、高回転域まで拡大した。また、吸音材、遮音材の大幅な追加と最適配置を行い、静粛性も格段に向上した

燃費さえ気にならなければ大型のSUVは大いに魅力的である。意外なことに全長4900mm×全幅1870mmというボディサイズも、見切り良いためだろう。扱い易い。加えて最小回転半径が5.7mと小さいため、けっこう小回り効いたりする。

最も意外だったのが快適性。私の場合、試乗車を借りていても自分のクルマで外出することが多いのだけれど、パジェロのディーゼルは毎日のように乗りましたから。大きいクルマのハンドルを握っているとストレス溜まらないから不思議。

価格は本革シートからHDDナビまで標準装備される最上級グレードの「スーパーエクシード」で459万9000円。輸入車の価格を考えれば高くない。ベーシックグレードの「GR」なら346万5000円。いずれも3列目シート付きの7人乗りです。

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撮影:篠原晃一・カーセンサー
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