MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

AT感覚でMT燃費のギャラン(2ページ目)

ギャランフォルティス ラリーアートは、次世代ATとして注目の「ツインクラッチ式」を採用している。タイムラグのないシフトチェンジとMT並みの燃費が魅力のトランスミッションだ。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

限りなくMTに近い燃費

ギャランフォルティスラリーアートフロント
7月9日に販売開始されたギャランフォルティスラリーアート仕様。ランサーエボリューションXのデチューン版で、ギャランの久々のスポーツセダンである。価格は298万2000円

このタイプのミッション、単に変速時間が短いだけでなく、伝達効率も限りなくマニュアルミッションに近い。VWによれば97%程度に達するそうな。ATなのに燃費は落ちないから凄い。

しかもディーゼルエンジンとの相性も素晴らしい。次世代クリーンディーゼルはアクセル踏んだ時の反応が鈍く、トルコンATだと燃費も加速も大幅に悪くなってしまう。というか次世代ディーゼル用のATはツインクラッチ式しか考えられないほど。

以上、ザッと説明したけれど、現時点で量販モデルにツインクラッチ式ATを採用しているのはVWのみ。日産も採用しているけれどGT-R専用。三菱自動車もランサーエボリューションX専用だった。

なぜか? 技術的に難しいからだ。しかし突如三菱自動車が「ツインクラッチを幅広く採用していきたい」と意志表示。続いて“準量販モデル”であるギャラン・フォルティス・ラリーアート仕様に量販型のツインクラッチATを採用してきたのだった。

ギャランフォルティスラリーアートリア
一般道での乗り味の良さとスポーツ性を両立させた、バランスの良い走りが特徴。ATながら、MTの燃費と楽しさも兼ね備えたツインクラッチが更に魅力を引き立てる

早速試乗してみたら、やっぱり“大器”であります。シフト時のタイムラグ無し、スイッチ操作で瞬時にギアが変わる。これなら気難しい次世代クリーンディーゼルと組み合わせても十分イケる感じ。

ただ今回のラリーアート仕様は“準スポーティモデル”でもあるため、ツインクラッチ式ATの特長である「伝達効率の高さ」を訴求出来ておらず。そう遠くない将来、燃費追求モデルに新しいATを組み合わせて来るだろう。

新しい世代のエコ追求型ツインクラッチ式AT、もし味見したければ三菱自動車かVWのディーラーでぜひどうぞ! 新鮮な変速感覚に驚いて頂けると思います。
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