MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

優しくて気持ちいいi MiEV(2ページ目)

東京から洞爺湖へ、EV(電気自動車)で行く「EV洞爺湖キャラバン」。来年市販が予定されている三菱自動車の「i MiEV」に乗る機会を得た。未来のクルマ、EVは実用に耐えるのだろうか?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

EVは気持ち良い!

iMiEV
660ccのガソリンエンジンと同等の出力ながら、CO2排出量は発電時を含めても、同クラスのガソリン車のわずか3割(写真:三浦康史)

しかし! 大いに心配しつつ東京をスタートしたけれど、意外や意外! 全く問題無し! 上手に乗れば無充電で100kmなんて余裕。私が乗った時など、体重80kg平均の大人3人乗り。しかもアップダウンのある区間だったのだけれど、理想値を凌ぐ性能を発揮した。

どうやらEVは乗り方によって大きな差が出るようなのだ。ガソリン車で言う「燃費の良い走り方」をすると、面白いくらい走行可能距離は伸びる。なぜか?

回生ブレーキでエネルギーを回収出来るからだ。

60kmまで加速。ブレーキ掛けて停止すると、ガソリン車ならエネルギーは消費するだけ。されどEVならブレーキ時にエネルギーを回収出来てしまう。参考までに書いておくと、プリウスは60kmからブレーキ掛けて停止したら、再び40kmまで加速するだけのエネルギーを貯められるそうな。

回生制動を上手に使うと、EVの走行可能距離はググッと伸びる。そう遠くない将来、100km程度まで難なく走れるようになるだろう。加えて急速充電も15分くらいになるため、心配になったら止まって一休みすればいい。

iMiEV
東京から洞爺湖までの道のりは858.7km。そこまでにかかった充電の電気代はナント1713円だという(写真:三浦康史)

走行距離の不安さえなくなれば、EVほど気持ち良い乗り物はない! アクセル踏んだ時の加速感ときたらガソリンエンジン車よりレスポンスいい上、何たって静か。環境にやさしいだけでなく人間にもやさしい感じ。

こう書くと「電磁波が心配」みたいな人もいる。EVに使われているモーターやインバーターはキチンと「防磁」対策をしてます。加えて電圧も出力も電車よりずっと小さい。電車に乗って平気な人なら何ら心配しなくていいと思う。

残るテーマは価格だけ。2010年にEVを市販すると発表した日産に聞くと「バッテリーを現在のガソリン代くらいの支払金額程度でリースにすることも検討しています」。無理なくEVに乗れる時代は遠くないかもしれません。

写真提供:日本EVクラブ
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