普及グレードで十分
13代目クラウンはおしなべて動力性能がアップ。3.5リッターと2.5リッターを用意するが、2.5リッターモデルでもなんら不満はない。写真はアスリート |
クラウンというと「最上級グレードをフル装備で買う」みたいなイメージが強いんじゃなかろうか。確かに最上級グレードの販売比率は高い。しかし先代モデルあたりから2.5リッターエンジンを搭載する普及グレードの売れ行きも伸びている。果たして上級グレードを選ぶべきか?
まず絶対的な動力性能だけれど、結論から書けば2.5リッターエンジンで何ら不満のないレベル。カタログ上の数値こそ215馬力と決して高くないが、一昔前のエンジンと比べ常用回転域のトルクは圧倒的に太い。アクセル全開にした時の加速感も先々代モデルの3リッターエンジンに匹敵するほど。
上級グレードには、さまざまな先進機能のオプションを用意しているが、まだ満足いくレベルではない。写真はアスリート。ロイヤルサルーンと比べると足回りを固めてある |
上級グレードを選ばないと装着出来ない新技術はどうだろう。TVや新聞でも紹介された「居眠り感知装置」についていえば、やや誤解されているようだ。居眠りをしたら警告を与えてくれると思われているが、実際は「先行車に追突しそうな場合に居眠りを検知し警告する」というもの。「流れの良い高速道路で居眠りをした」などといった場合には機能しない。
ステアリングコラムの上に設置されたカメラがドライバーの目の開き具合をチェックする |
上級グレードにしか装着できないオプションで唯一「こら凄い!」と思ったのは「トヨタプレミアムサウンドシステム」(富士通テン製)。シートにまで埋め込まれる18個のスピーカーときたら迫力満点! レクサスのマークレビンソンを相手にしない。8万9250円なら超バーゲンプライスだ。
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