国産車/国産車関連情報

「スノーラリー」で培った忍耐のココロ

ラリー仕様のインプレッサを駆って、「スノーラリー」なるものに挑戦。雪深い山道を全開で駆け抜けるアグレッシブなラリーだが、初体験のドライバーにとっては忍耐の連続だった……

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

間違えだったかも……

インプレッサ 出発
インプレッサのグループN車で「スノーラリー」に初挑戦。ヨコハマタイヤの「アドバンA034」を履いて出場

一般的に雪道と言えば「滑ってアブないからユックリ走る」もの。しかし! 雪道を全開で、全開また全開で走る「スノーラリー」なる競技というのがあります。今まで一度も経験したことがなかったため、どんなトコロをどんなスピードで走るのか出場してみることにした次第。

車両はインプレッサのグループN車。コースアウトした時のための頑丈なロールバーを、ノーマルと同じエンジン&ミッションに組んだものだと考えて頂ければ良かろう。こいつにジャリ道を走るための丈夫なショックアブソーバーと、競技用のスタッドレスタイヤを装着している。

ちなみに競技用スタッドレスタイヤというのも初めて。今回は昨年のモンテカルロラリーで優勝した奴田原選手が履いていたヨコハマタイヤの「アドバンA034」を使う。普通のスタッドレスタイヤよりミゾの部分多い。アイスバーンでのグリップは普通のスタッドレスタイヤに届かない反面、圧雪路で強いそうな。

さて。ラリーの場合、前日に「レッキ」と呼ばれる下見走行を行う。この時点で「う~ん。雪の林道を走った経験無しで出場したの、大きな間違えだったかもしれませんね」とシミジミ思う。サーキットからすれば雪の無い林道も十分過ぎるほど手強いが、雪の林道ときたら「フザケンナ!」と言うくらい厳しい!

基本的に攻めないとタイム出ない。なのにコーナーの途中から路面状況が変わっていることなど当たり前。かといって少しでも滑ってコース外側に膨らもうモノなら、フカフカの雪にハマり込む。これ、コーナーだけでなく直線も同じ。ワダチを少しでも外れたらフカフカの雪にハマる。

ワダチも真っ直ぐじゃないからタチ悪い。けっこう左右方向にチョロチョロしているため、直線だってアクセル踏めない。レッキで少しペースアップしたら、直線でスピンしましたから。挙げ句の果てには、やっぱり直線を走行中、50cmほどラインをハズしてスタック。後続車に引っ張り出して貰う始末。こんなんでラリー出来るのか?

ラリー本番は次ページ
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます