日本仕様のカローラと違い、オーリスのシャシは新開発。トヨタの新技術を注ぎ込んだ注目のモデルでもある。搭載ユニットは直4DOHC。1.5リットルと1.8リットルの2種類を用意する。価格は162万2250円~ |
全長×全幅×全高:4220×1760×1515(4WDは1530)mm。Cセグメントとしては標準的なサイズ |
「カローラ」は日欧で違う!?
先代までのカローラは、同じシャシを使うモデルを世界中で販売していた。日本で売っているカローラとヨーロッパで売っているカローラは、エンジンや足回りの味付け、装備などを変えているだけ。というか、それが普通である。VWだってBMWだってスバルだって同じ車名なら同じシャシを使う。しかし10月10日に発売された日本仕様の『カローラ』は、日本でしか販売されないのだという。なぜか? 今やカローラが属する『Cセグメント』(VWゴルフやプジョー307といったクラス)を見ると、全幅1760mm前後。マークXやクラウンほどの幅となっている。
とはいえカローラをマークXの車幅にしたら、日本じゃ大き過ぎてしまう。豊かになった我が国なれど、道路事情や車庫事情は依然として厳しい。そこで日本仕様のみ先代のシャシを使い、外側だけ変更した次第。つまりフルモデルチェンジというより、西洋流に表記するなら「スキンチェンジ」となります。
一方、車幅を広げたヨーロッパ仕様は全くの新型シャシとなる。そいつが『オーリス』なのだ。世界基準のカローラということ。逆に考えるとオーリスこそトヨタの新しい技術を投入して開発されたカローラなワケです。果たして「本当のカローラ」の仕上がりはいかに?