日本仕様のカローラはビッグマイナーチェンジ?
新型カローラを海外メディア風に表現すれば「スキンチェンジ」というカテゴリーになる。というのもシャシやエンジンは先代カローラのキャリーオーバー(流用)だからだ。「マイナーチェンジ以上フルモデルチェンジ未満」をイメージしてもらえばよかろう。こういったモデルチェンジ、ヨーロッパ車やアメリカ車で普通に見られます。コスト面からすると、同じシャシを8~10年使いたいところ。しかしその間、衝突安全性や燃費など規制は進化するし、商品性も落ちてしまう。そいつをカバーするため、4~5年で大規模なマイナーチェンジを行い新鮮さを出そうという作戦。
ちなみに海外向けカローラは(10月23日に発表されたオーリスの派生車)、新しい世代のシャシを使う「本物のフルモデルチェンジ」となる。なぜ日本だけ旧型車のシャシを使うかというと、車幅の問題。今やカローラが属す『Cセグメント』(VWゴルフやマツダ・アクセラのクラス)は、全て車幅1770ミリ前後の3ナンバー車。
一方、日本でカローラが3ナンバー車になったら文句出てしまう。税金などは同じでも、やっぱり道路や車庫の事情で幅広ボディを受け入れられないのだ。したがって海外では新しい世代のシャシ使い、日本だけ先代のシャシにしたワケ。
その代わり衝突安全性を大幅に向上させ、燃費の良いCVT(無段変速AT)も採用。ライバルと全く遜色のないスペックを持たせてきた。今回はチェック出来なかったけれど、実用燃費は限りなく10・15モード燃費に近い数値を出せると言うから驚く。