SUBARU(スバル)/インプレッサ

ビッグマイナーチェンジで走りはこう変わった! NEWインプレッサのデキは?

マイナーチェンジしたインプレッサに早速試乗してみた。結論から書くと「雲一つ無い快晴とまでは言えませんでした」。そのワケは?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

新型STIはややピーキー

マイナーチェンジしたインプレッサに早速試乗してみた。結論から書くと「雲一つ無い快晴とまでは言えませんでした」。以下、詳しく説明したい。もしインプレッサに「サーキットを0,1秒でも早く走れる性能」を求めるなら、きっと新型は文句無し!

レーシングカーを進化させるが如く、様々な部分に手を加えている。例えば前後の駆動力配分など、サーキットでのベストを追求。丁寧に走れば最高の駆動力を路面に伝えてくれる事だろう。空力の改善だって間違いなくラップタイムの向上に貢献すると思う。けれど「インプレッサの本籍はやっぱりラリーでしょう」と考える人からすると、少しばかり期待に届いていない部分もある。

STIよりも軽量化が施されたスペックCだが、オートエアコンが標準装備になるなど快適性も重視している
ライバルとしたいのは、STIの限定生産車である『S203』。このクルマ、絶対的な速さを追求していない。むしろ「走る楽しさ」や「扱い易さ」に重点を置いて開発された。ワインディングロードを走ると、純粋に楽しい。コントロールしやすく、素直に動いてくれるのだ。ラリーの場合、絶対的な速さはもちろん大切だけれど、同じくらい「コントロール性」も重要。じゃなければ狭い林道を全開で走る事など出来ません。そういった点からすると、S203はラリー車のコンセプトで作られたインプレッサである。当然ながら新型インプレッサには「S203より楽しい」ハンドリングを期待した。けれどサーキット向けのクルマのままだったのだ。

もう少し具体的に書く。変更された前後の駆動力配分は、サーキットならタイム短縮に貢献するだろう。でもワインディングロードと同じ条件で作られたテストコースを走ると、とてもピーキー。滑りやすいコーナーを2速全開で立ち上がった、と思って欲しい。従来ならマイルドに流れてくれたが、新型はドンと流れた後、イッキに前に出ようとする。

インテリアはマイナー前と同じだが260km/hスケールのスピードメーターが採用された
だからタイムが出るのだろうけれど、レーシングカートのように早い挙動です。足回りもドライのサーキットなら全然問題ない硬さながら、一般道を走っているとS203くらい落ち着いていた方が扱い易い。ラリーファンからすれば「サーキットに憧れちゃったの?」みたいで寂しい感じ。

じゃ新しいインプレッサは魅力がないかといえば、全く違う。ボディ補強を加えたスペックCに乗ると、従来型より明らかにガッシリしている。ラリーで使うような走り易さ重視のダンパー&バネに変えてやれば、素晴らしいポテンシャルを発揮してくれることだろう。トルクアップしたエンジンもいい! おすすめは「スペックCの17インチ」。

モディファイするなら、スペックCの方が容易。そして世界一競技車両に近いスポーツカーを買ったのなら、近所で行われているジムカーナにでも出てみたらどうだろう? きっと自分のクルマの楽しさをより深く味わえると思う。もちろんドライビングテクニックだって身に付きます。

関連サイト
NEWインプレッサ試乗記(All About車の賢い買い方)
スバルインプレッサオフィシャルサイト
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