世界に一つだけのバッグを求めて……銀座編(2ページ目)

イタリアのセンスと日本の伝統が生んだコラボ・バッグ

ファッションの聖地と言っても過言ではない本場イタリアで、匠は辛い修行に耐えながら日々バッグ作りに励んでいました。多くの女性たちを美しくするため、そして喜んでもらうために、ハイセンスで丈夫なバッグを上質な革素材を用いて作っていましたが、その革は牛革やクロコダイル革、オーストリッチ革であったため、とても重い仕上がりに……

そこで匠は、柔らかく、しかも丈夫で軽いラム革に注目しました。こちらのトートバッグがそのラム革をメインに使ったバッグで、伸縮性と丈夫さを兼ね備え、驚くほどの軽い仕上がりになっています。今ビッグバッグがトレンドアイテムとして流行する中、こちらのトートバッグは、バッグとして求められている機能性、使いやすさも充実。デザイン性においてもイタリアで磨いたセンスを元に、フレンチ・レースのようなイタリアのモンガミプリントを施すなど、グラマラスで上品な雰囲気を表現しています。

しかし匠は、ただイタリアで身に付けたセンス・技術だけでバッグを作ることに満足したわけではありません。そこで匠はこう考えました。

「自分の持つイタリアのセンスと技術に、何か日本的な要素を取り入れることはできないだろうか……」

そこで匠がふと思いついたもの、それはなんと日本ならではの「巾着」でした。そして後に、こちらのマルチトートバッグのような、イタリアのセンスと技術に巾着という日本的な要素を融合したバッグが生まれました。荷物が多い時にはビッグバッグとして使ってグラマラスな女性を表現し、荷物が少ない時には巾着のようにバッグの口を絞り、和服とも優雅に調和する和風のテイストを楽しむことができるマルチトートバッグは、まさに匠が培ってきた経験とセンス、そして創作性に満ちた職人のプライドによって生み出された一品です。

多くのセレブやファッショニスタが匠のバッグに魅了されるのは、きっとそこにしかない、個性的な「自分らしさ」があるからでしょう。

お気に入りのバッグをどのような基準でチョイスするかは、用途や好みなど、皆様次第ですが、自分だけの個性的なバッグを求めるのであれば、一度匠の元へ足を運んでみてください。きっと皆様だけの、「たったひとつ」のバッグ探しに力を貸してくれることでしょう。



■取材協力：CAROL（キャロル）銀座店

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