寒色系のイメージ
青を中心とした色を、寒色系と呼びます。青は空や水の色といった連想と結びつき、冷たい、涼しいといった感覚を呼び覚まします。さらに、冷静、知性といった抽象的なイメージへとつながっていくようです。寒色系は、青の他に、青緑や青紫も含まれます。まずは、寒色系を代表する、ブルーグリーン、ブルー、水色、ネイビーのイメージの違いを把握しましょう。
■ブルーグリーン(青緑)
青みを帯びたグリーンは、グリーンに比べるとシャープでモダンな雰囲気があります。聡明、冷静というように、知的イメージも感じられます。
■ブルー(青)
ブルーはさわやかな空と海の色。脈拍や呼吸数を減少させるので、心を落ち着かせる鎮静色として知られています。静けさや平和、信頼といったイメージもありますが、「ブルーな気分」という表現があるように、憂鬱の色とされることもあります。
■アクアブルー(水色)
ブルーは明るさの度合いによって、イメージが大きく異なります。明るいブルーは、童話『青い鳥』に象徴されるように、幸福のシンボルとして親しまれています。
■ネイビー(紺色)
深いブルーは鎮静作用に優れており、ストレスの緩和に効果があります。まじめで堅実なイメージがあることから、学生の制服、ビジネススーツ、スポーツのユニフォームなどに好まれて使われています。
寒色系の配色例とイメージ
寒色系の色の組み合わせでできる、4つのイメージをご紹介します。■シャープ
寒色系の組み合わせを無彩色で分断すると、配色が引き締まり、シャープなイメージに。モダンで進歩的なイメージも生まれます。
■クリア
寒色系と無彩色の配色を、明るく澄んだトーンにすると、涼やかな風やせせらぎのようおなすがすがしい自然環境を連想させます。すっきりとクリアなイメージに。
■スマート
やや濁りのある寒色系を組み合わせると、静かで文化的な雰囲気が漂います。落ち着きの中に、さりげなく知的でモダンなイメージが感じられます。
■マニッシュ
暗く澄んだ寒色系を組み合わせると、きちんとした真面目な印象が生まれます。紳士的なりりしさが感じられる配色です。
今回のテーマ「暖色系」と「寒色系」は、色のイメージの基本のひとつ。しかし、色みやトーンによってイメージは異なりますし、配色によってさまざまなイメージが生まれます。自分の気分に合わせたり、自分に求められるイメージを装いたいとき、色は大きな力となってくれるでしょう。
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