色に対するイメージは個人差がありますが、多くの人に共通する感覚があります。今回は、暖色系と寒色系というテーマで、色のイメージを活用したカラーコーディネートの基本をご紹介します。
暖色系と寒色系
色相とは、赤、青、黄とった色の違いのこと。上の図のにように、近い色を隣同士にならべていくと、「色相環」になります。赤を中心とする色は、太陽や炎のイメージと重なり、暖かい、熱いという感覚を生み出すことから、暖色系と呼ばれています。一方、青を中心とした色は、水や海のイメージと重なり、冷たい印象を与えるので、寒色系と呼ばれています。このような色の心理的効果やイメージを活用することも、カラーコーディネートの基本の1つです。
暖色系のイメージ
暖色系と呼ばれる赤を中心とした色は、暖かい、熱いといった心理効果が、興奮や情熱といったイメージにつながっていくようです。まずは、暖色系を代表する、レッド、オレンジ、イエロー、ピンクのイメージの違いを把握しましょう。■レッド(赤)
赤は、情熱やエネルギー、生命力を象徴する強い色。アクティブ、ダイナミック、ワイルド、派手なといったイメージがあります。
■オレンジ
オレンジは、あたたかく、活発な躍動感のある色。カジュアル、フレッシュ、陽気、はつらつとしたイメージがあります。
■イエロー
イエローは、有彩色の中で最も明るく目立つ色。光を連想させることから、喜びや希望といったイメージと結びついています。楽天的、軽快、ほがらかな雰囲気を醸し出します。
■ピンク
ピンクは、赤に白を混ぜた色ですが、赤とは明らかに異なるイメージがあります。甘く優しく、幸福感に満ちた色。女性性を象徴する色として親しまれてきたので、ロマンティック、フェミニン、セクシーといったイメージがあります。
暖色系の配色例とイメージ
暖色系の色の組み合わせでできる、4つのイメージをご紹介します。■アクティブ
鮮やかな赤、イエロー、オレンジを組み合わせると、アクティブで活気のあるイメージが生まれます。
■キュート
オレンジ、イエロー、赤紫の組み合わせを、明るく澄んだトーンにすると、親しみやすく、若々しいイメージに。
■マイルド
オレンジ、赤、イエローの組み合わせを、濁りのある中間色にすると、柔和でなごやな雰囲気になります。
■クラシック
赤紫、オレンジ、赤の組み合わせを、暗く澄んだトーンにすると、重厚で、艶やか、芳醇なイメージが生まれます。
次は、寒色系のイメージと配色例をご紹介します!