CONTENTS
その1:帯といえば博多
その2:五色献上から広がるカラーバリエーション
その3:手織りの魅力
その4:リアルクローズへのチャレンジ
手織りの魅力
「岡野」の工房にて。手織りの帯1本を仕上げるには、最低4日かかります。女性の手織り職人による帯は、女性らしい色・柄になるようです。 撮影:太田耕二 |
高度経済成長時代、博多織は機械織が主流となり、手織り職人の大半は70歳代となり、後継者不足が続いていました。後継者育成の観点から、手織り職人の育成がはじまっています。上の写真の帯は、30歳代の女性の手織り職人によるもの。女性らしい色・柄になるようです。
男性の手織り職人による帯。色・柄だけでなく、太い経糸(よこいと)を力強く打ち込むことによって、ハリとコシの強い、男性的な帯になります。 撮影:太田耕二 |
上の写真は、70歳代の熟練した男性の手織り職人による帯。色・柄だけでなく、太い経糸(よこいと)を力強く打ち込むことによって、ハリとコシの強い、男性的な帯になるようです。機械織は早く均質な商品が出来上がりますが、手織りは職人の個性が仕上がりに反映され、仕上がりも独特の風合いになります。
手織りの帯には、職人の氏名とロット番号が織り込まれます。撮影:太田耕二 |
「岡野」の手織りの帯には、伝統工芸士である手織り職人の氏名が織り込まれています。小さく見える数字は、限定品の証ともいえるロット番号です。
次のページは、リアルクローズへのチャレンジをご紹介します。