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Page1:コミューン・バイ・ザ・グレート・ウォール
Page2:建築とアートのコラボレーション
Page3:紅門画廊~RED GATE GALLERY
赤門画廊~RED GATE GALLERY
記事「黒と白のコントラスト~798 ART ZONE」でご紹介した、「BEIJING 798 ART ZONE」は、少し分かりにくい場所にありますが、「紅門画廊(RED GATE GALLERY)」は、北京駅の近くにあります。
Sui Jianguoによる、ネットと石による彫刻作品。 |
紅門画廊は、歴史的建造物である「角楼」を修復・改装したものです。周囲の城壁も修復し、公園として整備が行われています。
絵画や彫刻が展示された3層からなる空間は、北京市内の喧騒とは、異なる静かな時間が流れています。
窓から外を眺めると、過去と現在と未来が混在する、北京の今を垣間見ることができます。
1階部分は、主に、絵画が展示されています。 |
赤い柱と梁、ダークカラーのフローリング、石のブロックを積み重ねた壁面。
しかし、絵画を展示するスペースには、白い壁面が設えてあります。石壁の圧倒的な存在感に、繊細な絵画作品は、負けてしまうのかもしれません。
光と影が交差する空間で過ごす一時は、ここが北京であることを忘れてしまいそうになります。実際、この場所を訪れるのは、欧米人も多く、インターナショナルな雰囲気が感じられます。
中国の赤は、少し黄みがかった赤。彩度は高いけれど、少し黒みがかっているのが特徴です。 |
紅門画廊という名前のとおり、赤い門がこのギャラリーのシンボル。
中国の伝統色には、”紅”という文字を持つ色名がたくさんあります。その中で、この門の色に近いのは、象牙紅 (シァンヤーホン)という色です。
それでは、象牙紅 (シァンヤーホン)をご紹介しましょう。
象牙紅(シャンヤーホン)、象牙樹の赤
象牙樹(赤い花の形が象の牙に似ているのでこの名がある。)は広西省に産する樹で、樹皮は薬材として麻酔鎮静剤を作る。燃えるような目にも艶やかな慶びの色。大紅(ターホン)ともいう。
北京には、ぜひ見ておきたい歴史的建造物もたくさんありますが、時代の先端を行くアートやデザインの現場にも、足を運んでみませんか?
※色はあくまで目安です。ブラウザやディスプレイによって、見え方が異なります。
※参考資料:DICカラーガイド
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