パーソナルカラー~似合う色とは?
―――ひと口にパーソナルカラーといっても、コンサルタントによって考え方がずいぶん異なるようです。田所さんが考える『パーソナルカラー』について教えていただけますか?
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日本人の肌色はピンク系~オークル系 人それぞれ色相・明度・彩度が異なります。 |
診断の基準となるのは、身体の色と外見的イメージ。例えば、ひと口に日本人の肌色と言っても、人それぞれ微妙に異なっています。そのわずかな色の違いを見分けて診断を行ない、診断を受けた方が、”似合う”を決めるわずかな色の違いを見分けられるように、わかりやすくアドバイスを行ないます。
また、人それぞれ、好きな色・嫌いな色がありますが、色の好みではなく、外見的イメージに合う色、その方の魅力を引き立す色を優先して、コーディネートやスタイリングを提案します。
日本人は繊細な色彩感覚を持っていて、日本語の「似合う」という言葉には、季節感やTPOにふさわしい色という意味もあります。季節感やTPOとの兼ね合いも大切にしながら、ファッションのコーディネートを楽しんでいただきたいですね。
4つの基本タイプ
―――田所さんの診断はとても細やか。先程も、オータムタイプの方が3名いらっしゃいましたが、ディープトーンが似合うエキゾチックな雰囲気の方、素材感を楽しむベーシックカラーが似合うミラノマダムのような雰囲気の方、淡いグレイッシュトーンが似合う和風美人、その方の個性に合わせて似合う色やファッションのコーディネートを提案なさっていましたね。
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似合うチークカラーはどちら?ウォームピンク(イエローベース)とクールピンク(ブルーベース)のドレープを使って、お顔うつりを診断します。 |
診断に使うドレープの色も、80年代は欧米人用に開発されたものがそのまま使われていましたが、最近は、日本人の身体色に合ったものが開発され、例えば、オータムタイプはきものに見られるような和の色、淡いグレイッシュな色のバリエーションが増えて、よりパーソナルな診断を行ないやすくなりました。
―――わずかな色の違いをわかりやすく伝えるためには、提示する色の順序や、色の見分け方の説明がとても重要ですね。基本的なことのようですが、色彩学の知識とそれを活用できる能力、そして言葉の表現力が、コンサルテーションの質を決めるといっても過言ではないようですね。
田所:タイプはあくまでも目安であって、クライアントをタイプにあてはめることは、パーソナルな診断ではありませんよね。パーソナルカラーは個人のお客様を対象としたサービス業ですから、顧客本位のコンサルテーションが本来の姿だと思います。