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色にちなんだタイトルの恋愛映画&小説 色が語るラブストーリー(7ページ目)

【2/25:情報追加!】色のタイトルがついた恋愛映画と小説をご紹介します。色が象徴する愛の物語とは。そこにはどんな愛が描かれているのでしょうか。

執筆者:細谷 美千代








[トリコロール 赤の愛 (ROUGE)]


クシシュトフ・キェシロフスキ監督の遺作となった、「トリコロール」三部作のうちの第三作目。「トリコロール」とは3色のフランス国旗、またはその3色配色を指します。 「トリコロール」三部作それぞれに与えられた色が、各作品の中で象徴的に使われています。

フランス国旗の「赤」=「博愛」をテーマに描いた愛の物語。この作品の主題は「すべてを包む博愛」。

モデルの仕事をしている主人公の女の子は、恋人の愛がわからなくなってきていた。犬を通して知り合った孤独な老人は電話の盗聴を生きがいにしていたが、それは過去の愛憎がもたらした結果だった。近所に住む法律を勉強する青年は恋人に裏切られる。青年はこのあと老人や心配性の恋人のようになってしまうのか、それとも…。女の子との交流によって老人は、愛を信じること、そこに存在するだけで満たされる愛を見つけていく。ラストシーンで「トリコロール」三作のストーリーが結びつき完結する。

どのシーンでも 赤は強烈に目に飛び込んできました。広告写真の赤、赤い車、赤い小物、赤い唇。身を焦がす官能的な激しい愛であれ、純粋無垢なピュアな愛であれ、「愛の色は赤」に間違いありません。

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