[トリコロール 白の愛 (BLANC)]
クシシュトフ・キェシロフスキ監督の遺作となった、「トリコロール」三部作のうちの第二作目。「トリコロール」とは3色のフランス国旗、またはその3色配色を指します。 「トリコロール」三部作それぞれに与えられた色が、各作品の中で象徴的に使われています。
フランス国旗の「白」=「平等」をテーマに描いた愛の物語。この作品の主題は「愛に平等は存在するのか」。
社会的にも家庭でも立場の弱い情けない男。とうとう離婚されてしまうが、惚れた弱みで何も抵抗できず、祖国へ帰ったところ、新たな才能を発揮し自信に満ちあふれた男性に大変身!そして、愛の駆け引きに勝つために、命を賭けたとんでもない計画を立てる。果たして、愛に勝ち負けはあるのか…?
季節は冬。男の人生がうまくいかない間、白い雪景色は寒々としたイメージ。それが一瞬にして変わるシーンが。それは真の友人となった二人の男が生きる勇気を得て、氷の上で笑いながら滑るところ。澄み切った冬の空気に雪の白がまぶしく光輝きます。「BLANC」はフランス語で「空白:blank」あるいは「白:white」。