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ガイド:中妻 穣太 さん |
フィルタリングソフトとブラウザの関係
ローカルにインストールするフィルタリグソフトの挙動は、 自分のPC内に「プロキシサーバ」を作り出し、 その内部プロキシを通じて外部サイトにアクセスさせるようにする、というものです。その内部プロキシが「アクセスしてはいけないサイト」のリストを持っているので、 Webブラウザが「出会い系サイトに接続させてくれ」と要求してきた場合、 内部プロキシがそれを拒否できる、という仕組みになっています。
注意しておきたいことは、IE以外のMozilla、OperaなどといったWebブラウザが 外部にアクセスしようとしたときに素通ししてしまうソフトが多いという点。
子供が自分で上記のようなWebブラウザ(無料です)をダウンロードして インストールすれば、フィルタリングソフトなどまったく関係なしに なんでも好きなサイトを見に行けてしまいます。
子供がIEしか使わないのであればフィルタリングソフトが有効ですが、 最近の子供のITリテラシーは高いので、小学校高学年くらいならば このことに簡単に気づいてしまうかもしれません。
プロバイダが提供しているフィルタリングサービスも IE以外のブラウザに対応していないものを多く見かけます。 これは裏を返せば、IE以外のブラウザはフィルタリングできないということでは ないかと思われます。
少しよいものだとIEのほかにNetscape NavigatorとOperaに 対応しているものもありましたが、これ以外にもブラウザはあります。
●ガイド金子から
フィルタリングソフトの精度も年々アップし、 最近はプロバイダの多くも対応に乗り出しています。
AllAbout子供のPC・ネット教育フィルタリングソフト入門
しかし、中妻さんの解説のように、フィルタリングソフトが利用できないブラウザを 子供が勝手にダウンロードする可能性がゼロとは言い切れません。
子供にインターネット利用上の注意点・マナー(前ページ)を理解させたうえで、 フィルタリングソフトで利用履歴を確認したり、新しいソフト・ブラウザのインストール形跡がないかをチェックしましょう。
また、フィルタリングソフトを導入後は、対応ブラウザや、 別のブラウザを使用する場合に設定の変更が必要かどうかも予めチェックしておきましょう。
子供が危険なサイトに出入りする方法を身につけていたとしても、 大人が子供のインターネット利用状況を把握していなければ気づかぬままとなってしまいます。
たとえば、親が履歴をチェックすることを予め伝えておいたり、 フィルタリングソフト未対応ブラウザの利用を禁止するといったようなご家庭ごとのルールを作り、 子供がルール破った場合には「1ヶ月間パソコン利用禁止」といった約束事も 検討されてみてはいかがでしょうか。
次ページは、ブラウザを使ったサイト閲覧以外の注意点です。
記事INDEX
1ページ:記事トップページ >>●インターネットセキュリティの視点から
ガイド:中妻 穣太 さん | |
ウイルス対策やセキュリティホールなど、インターネット利用に欠かせない情報に精通。 合資会社トリコンフを設立し、セキュリティコンサルティングを主業務として展開中。 |
3ページ:フィルタリングソフトとブラウザの関係
4ページ:知っておきたいブラウザ閲覧以外の危険性 >>
●子供向けサイトの視点から
ガイド:別当 律子 さん | |
キッズサイトの紹介はもちろん、子供の流行・イベントなどの記事もタイムリーに発信中。 子供向け・保護者向けの著書多数。 |
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