さて本日のメインである「Do you live in ......」「Where do you live?」「I live in ......」の導入はどのようにするかである。
久埜先生は切り分けた世界地図を順に黒板に貼り始めた。切り分けたパーツを順に貼る際、子供たちに「What's this?」「Yes, it's America.」などと国の名前を指差しながら貼っていった。「Do you live in Canada?」「No」と先生の質問に簡単に答える子供たち。「Do you live in Asia?」「No」と子供たちは答えたのには笑ってしまった。英語学習以前に社会の学習があまり定着していなかったようだ。
地図はだんだん世界地図から日本地図、そして子供たちの住んでいる地区の地図まで細かくなっていった。そして子供たち自身に地図上から自分の住んでいる街を探させていた。そして、久埜先生は「Do you live in 1 chome?」と本当に細かいところまで尋ねて歩きまわった。子供たちはYes, Noを答えていくのだが、久埜先生のパフォーマンスや少し補助的に加えている日本語を頼りに先生の言おうとすることを一生懸命捕らえているようであった。
この活動にかけた時間は約20分。ここまでで30分使っている。さて次に「えいごリアン」を見ようという先生からの提案で子供たちは教室の上方にあるテレビビデオ画面に集中した。子供たちは普段からこの学校で「えいごリアン」を見ているため見るのを楽しみにしているらしく、うれしそうな歓声があがった。「えいごリアン」は15分。丸ごと見せると45分の授業が終わってしまう。学校の授業のように最後に「反省」や「まとめ」はしないらしい。