出産準備/出産準備関連情報

産後をゆったり過ごす「産褥入院」とは(2ページ目)

体の回復と育児のスタートという産後は、とてもデリケートな時期。産後をおだやかに過ごすために、出産前からいろいろと準備をしておくことは大切です。

大葉 ナナコ

執筆者:大葉 ナナコ

妊娠・出産ガイド

産後の支援のひとつに「産褥入院」

産院で約1週間、産褥入院で1週間、そして自宅へ
産後の養生についてはしっかり理解することが大切
したがって、産後をおだやかに過ごすために、出産前からいろいろと準備をしておくことは大切です。夫や両親といった家族が、産後3週間サポートしてくれる場合は、この期間はしっかり甘えて、支えあいましょう。また、サポートできる家族が夫だけで、その夫も出張などが多い、両親がいても高齢で体調が悪く、産後の手伝いの頼りにはできない、という場合は、自宅に産褥シッターに来てもらうというサービスを利用することもできます。民間のものもあれば、地域でそのようなサービスを行っている場合もあるようです。

さらに、今回ぜひご紹介したいのが「産褥入院」という方法です。これは、お産をした施設での入院期間を経て、さらに産後のケアをしてくれるところで入院しながら体を回復させていくケアのことです。

助産院の中にはこの「産褥入院」を実施しているところがあります、助産師のたつのゆりこ先生が院長を務める「お産の家 Be born」では、「産後養生院」としてこの産褥入院をスタートされました。

ここでは、助産師の産後ケアや母乳指導を受けながら赤ちゃんとの生活のスタート時をゆっくり過ごすことができます。インドの伝統医療であるアーユルヴェーダの考え方を参考に、産後の体調に配慮した食事、産後の体を休ませて回復させるためのオイルマッサージなどを受けて、心地よく過ごすことが出来ます。また、退院後の過ごし方も学ぶことができ、自分の体調管理や育児について自信を持ってスタートすることができるでしょう。

たつのゆりこ先生によると、お隣の韓国では産後調理院(または産後ケアサービス院、産後看護センター)という施設があり、産後しばらくの間、母子ともに面倒をみることが一般的だそうです。産後の養生の大切さを理解しているからなのでしょう。

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