トラウマを手放すために
気持ちのこわばりをほぐして新しいステップを |
それが自分でもはっきりとした自覚がない心の傷「トラウマ」になっている場合もあるでしょう。「子は産まない」と思っていたとしても、女性の場合はことあるごとに「出産のタイムリミット」ということが思い浮かぶものです。はっきり「産まない」と決めている人のほうが少ないかもしれません。
産むだけがすべてではありませんが、産んだらそれまでの傷が消えるということもありません。遅かれ早かれ向きあうべきトラウマがあれば、いつかは対峙するものととらえてみつめていきましょう。
私の教室に参加してくださった方の中には、はっきりと「もし子どもを産んだとして、自分の幼少期の虐待のことがフラッシュバックするのが恐い」という方もいらっしゃいました。漠然とした不安を抱きながら、出産を先送りしているご様子が伺えるようであれば、思い切ってカウンセリングなどを受けてみることをおすすめしています。利害関係のないカウンセラーに、いろんなことを話すだけでも、気持ちのこわばりがほぐれて、新しいステップを踏み出せることが多いものです。自分だけの頭の中で考えていることの多くは「こうである」と決め付けが多くなりがち。そうした決め付けを手放すと、脳内の配線が変わり、脳内の画像というかイメージもハッピーなものに変えることができます。
そんな自分とのコミュニケーションが変わると、他人とのコミュニケーションも変わるもの。ホルモンの分泌にも影響を及ぼし、自然に妊娠したという方も私の周りでは多いです。