妊活・子作り・妊娠準備/妊活とは?妊娠したいと思ったら始めること

もしかして「出産先送り症候群」!?(2ページ目)

子どもを欲しいとは思っているけれど、なんとなく先送りしているという方。ぜひ心を見つめてゆるめ、ご自身の気持ちを見つめなおしてみる機会を持ってみて欲しいなと思っています。

大葉 ナナコ

執筆者:大葉 ナナコ

妊娠・出産ガイド

トラウマを手放すために

トラウマを手放すために
気持ちのこわばりをほぐして新しいステップを
このような完璧主義の方のほかに、「不安をぬぐいきれないから」という方もいらっしゃいます。たとえば、ご自分と親との関係に何かわだかまりを抱いていたり、幼少期に虐待を受けていた記憶があったりするせいで「自分は子育てができるだろうか」と心配したり、「自分は子どもを持たないほうがいい気がする」と思い込んだりしている方です。

それが自分でもはっきりとした自覚がない心の傷「トラウマ」になっている場合もあるでしょう。「子は産まない」と思っていたとしても、女性の場合はことあるごとに「出産のタイムリミット」ということが思い浮かぶものです。はっきり「産まない」と決めている人のほうが少ないかもしれません。

産むだけがすべてではありませんが、産んだらそれまでの傷が消えるということもありません。遅かれ早かれ向きあうべきトラウマがあれば、いつかは対峙するものととらえてみつめていきましょう。

私の教室に参加してくださった方の中には、はっきりと「もし子どもを産んだとして、自分の幼少期の虐待のことがフラッシュバックするのが恐い」という方もいらっしゃいました。漠然とした不安を抱きながら、出産を先送りしているご様子が伺えるようであれば、思い切ってカウンセリングなどを受けてみることをおすすめしています。利害関係のないカウンセラーに、いろんなことを話すだけでも、気持ちのこわばりがほぐれて、新しいステップを踏み出せることが多いものです。自分だけの頭の中で考えていることの多くは「こうである」と決め付けが多くなりがち。そうした決め付けを手放すと、脳内の配線が変わり、脳内の画像というかイメージもハッピーなものに変えることができます。

そんな自分とのコミュニケーションが変わると、他人とのコミュニケーションも変わるもの。ホルモンの分泌にも影響を及ぼし、自然に妊娠したという方も私の周りでは多いです。

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