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乳幼児突然死症候群 SIDSを知ってますか?

乳幼児突然死症候群をご存知ですか?ある日、突然赤ちゃんが亡くなってしまう、とても悲しい病気です。赤ちゃんが欲しい人も、育てている人も、まずは危険因子の情報から知りましょう。

大葉 ナナコ

執筆者:大葉 ナナコ

妊娠・出産ガイド

乳幼児突然死症候群をご存知ですか?ある日、突然赤ちゃんが亡くなってしまう、とても悲しいシンドロームです。原因不明で、母親の虐待が疑われることもある赤ちゃんの突然死。赤ちゃんが欲しい人も、育てている人も、まずは危険因子の情報から知りましょう。

知らないことで後悔も。赤ちゃんの突然死

知らないことで後悔も。赤ちゃんの突然死
お母さんが悪くて突然死してしまうのではありません
「乳幼児突然死症候群」=Sudden Infant Death Syndrome―通称SIDSという言葉がよく知られるようになって、まだ10年ほどでしょうか。私が長男を出産した20年前は、まだマタニティ雑誌創刊2年目で特集されることもありませんでした。初めて知ったのは中学生時代の後輩の赤ちゃんがSIDSで亡くなったことを知ってから。はじめは驚きました。
SIDSは1歳までの赤ちゃんの突然の死で、事故ではなく病気なのですが、まだ医学的な理由などがわかっていません。他の事故や病気が防げるようになるにつれて、知られてくるようになりましたが、昔からもあった悲しい現実です。

赤ちゃんがある朝、突然、冷たくなっていた。目を覚まさなかった。母親は気は動転し、自分を責め続けてしまいます。でもお母さんが悪くて突然死してしまうのではありません。正しく理解して、突然赤ちゃんを亡くした家族を支援していけるようになりたいものです。

SIDSは、欧米では赤ちゃんの死亡理由の1位で日本では2位で4000人に一人の割合で起きています。日本では「SIDS家族の会」が1996年に予防パンフレットを配布するキャンペーンを始めてくれたことで、1995年当時、SIDSで亡くなる赤ちゃんは年間526人だったところを、2005年には174人まで減らすことができています。
医学的な理由が解剖してもわからない原因不明の病気といわれています。世界的にも原因をつきとめるために研究者の方々が賢明に調査をしてくださっていますが、呼吸のパターンのデータは少し出てきているものの、メカニズムまではまだ不明だそうです。

誤解があるのは、SIDSは育児のしかたが悪かったからとか、事故や虐待とはまったく違う病気ですので、周囲の理解がないと赤ちゃんを失った家族の傷がより深くなってしまいます。

>>SIDSの危険因子って?次ページへ>>
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