本音、生き方、希望が伝わるバースプラン
「産み方は生き方」を実感できるようなバースプランを |
「産み方は生き方」と言われますが、その人の生き方が伝わるようなバースプランを読んだとき「よし、この経験を目指している人の思いを叶えるために、一緒にがんばろう」と思わせてくれたら素晴らしいですよね。
産婦人科医の竹内正人先生と対談させていただいたときに、どんなバースプランが心に響いたかお聞きしてみたところ、「私は取り乱したら、うんこしそうとか、うんこをつかんじゃうかもしれません」なんて書いてあるバースプランを読んで「これだけ本音を出せちゃう人は、するりと心が開いて体も開くんだよね。」と思われたとか。出産を、痛いとは思うけれど実りのある精一杯の経験として感じ取ろうとしている姿勢、スペシャルな気持ちで見つめている人との出産は、ケアする側も楽しみになるそうです。「バースプランを書いていても揺れていいのです。当日に揺れてもいい。それを共有することが、一緒に産むということ」とお話してくれました。
私の教室では、バースコーディネーターの研修生に対して、助産師の三宅はつえさんに授業を行っていただいていますが、三宅さんは「バースプランが、まっ黒に字でうめつくされている人は、お産がこじれる人が多い」とおっしゃっていました。心ゆるみ体ゆるめるコミュニケーションツールになって初めて役割を果たすのです。