妊娠中、体は動かす。気持ちはゆるめる
ところで「妊娠中の女性は、ボーッとしていた方がいい」ということをご存知ですか?「リラックスしたほうがいいとは聞くけれど……」とはおっしゃるけれど、漠然としか意識していない方が多いようです。優秀なキャリア女性ほど、妊娠したとしても産休までバリバリ働く方が多い。なぜボーッとした方がいいのか。ズバリ、安産のためです。心も体も「ゆるむ」ことが、安産の第一条件なのです。あなたは安産がしたいですか?そのことを自分自身に問うてみてください。お産は始まってみるまでわかりません。バリバリ仕事をしたときに待っているのは、果たしてどんなお産でしょうか……。「ゆるむ」ということがどれだけお産に影響するか、たくさんの女性に立ち会ってきた助産師はよく知っています。もともとタイプ的に天然系というかボーッとした雰囲気の妊婦さんにあたると「この方はお産の進みが早いかもしれないから、陣痛がきてから早めの対応が必要ね」と直感的に思うものです。
バリバリ仕事をしている女性の場合は、もともとのタイプ的にもその対極にあると思います。だからこそ仕事で活躍できたという面もあるのでしょうが。仕事をがんばってきた女性は、賢いと信じるからこそ、一つの情報として提供します。妊娠中はなるべくゆるんでください。社会人として責任を持って働いている以上、産休に入るまではがんばらなくてはいけないのが現実だと思います。でも、そこでゆるむということを心がけてください。まずはオンとオフの切り替えを上手にしてみてはどうでしょう?産休に入るまではそれだけでもぜんぜん違いますよ。
ゆるむバスタイム&マッサージ
いちばん効果的なのは、毎日のバスタイムに思いっきりくつろぐこと。「今日は疲れたな~。がんばったよね~。私は本当にがんばってる」とばかりに自分をほめてあげる事が大切。そして、できるならバスルームをピンク色にしてみてください。本当は壁一面にピンクのシートを貼ってほしいくらいですが、まずはバスグッズをピンクで揃える。これはカラーセラピーの一環です。ピンク色には、女性のからだをゆるめる力、いたわるパワーがあります。妊娠したいという方にもこれはおすすめなんですよ。それと、夜寝る前は、「夫婦でマッサージ」をぜひお勧めします。「妊婦なんだから私にマッサージして」ではなく、体と気持ちをほぐすマッサージを、お互いにし合う。女性は妊娠という大きな仕事をしている時期、男性も家族が増えるというプレッシャーを感じながら、社会でがんばっているわけです。マッサージを通して、毎日お互いの体に触れることで「今日はここがこわばっているな」という変化も感じ取ることができます。
「ここが痛い」「そこが利く」とお互いに言葉を尽くして、メンテナンスしてください。特に第一子の妊娠中はラブラブというご夫婦が多いでしょうから、スムースに始められます。そしてそのマッサージを習慣化すること。お互いがいたわり合うことが習慣にしてしまう。習慣になれば、産後の育児参加はもちろん、将来にいたるまでの良好な夫婦関係の糧になります。夫育ての決め手です。
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