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出産までのプロセスを病院、産院任せにして受け身態勢にならないで、ふたりで話し合い、共通のビジョンを持って臨むことが大切
最近でこそ、妊婦健診、両親学級に付きそう夫が増え、出産の立ち会いも一般的になってきていますが、妊娠・出産は女性の仕事という考え方が一般的だったのもそう昔のことではありません。育ってきた環境が違うふたりだから妊娠・出産・育児などに対する考え方も違って当然のこと。

そこで大切なのが、出産までのプロセスを病院、産院任せにして受け身態勢にならないで、ふたりで話し合い、共通のビジョンを持って臨むことです。自分らしい満足のいく出産経験は、その後の夫婦関係・子育てを良好にしていくカギとなるでしょう。

産院はふたりで下見を

お産の場所には、大病院(大学病院や総合病院)、産婦人科医院(診療所)、助産院、自宅出産などがあり、施設の規模や費用など様々な種類があります。評判がよいと聞いたからとかインターネットのホームページやパンフレットの情報だけで判断しないで、最低3カ所は実際にふたりで足を運んで雰囲気を感じてみてください。いくら条件が合っていても、そこで働くスタッフが自分に合っているか、質問や疑問に納得のいくような説明をしてもらえるかなどは肌で感じてみないとわかりません。自分たちが感じた印象や直感を大切にして、妊娠中から信頼できる人間関係をつくっていけるようなふたりが安心してお産ができる場をみつけましょう。

夫婦ふたりでは、陣痛が来たときも、産後の生活も不安だからと里帰り出産を選ぶカップルも多いと思います。実家の両親のサポートを受けられて安心というメリットもありますが、産まれて間もない大変な時期を夫婦で一緒に乗り越えることが、その後の育児につながることもあります。そもそも里帰りがふたりにとって本当にベストな方法なのかよく考えて里帰り後まで
を見通した計画を立ててほしいですね。

満足のいく自分らしいお産場所選びのポイント

お産場所選びは、ハード、ソフト、オプションの3つのポイントで比較することをおすすめします。ハードは建物、分娩室、入院する部屋などアメニティに関すること、ソフトは出産方法、ケア方法、サポート態勢など人や人間関係に関すること、オプションはエステや食事、車の送迎などのサービスのことです。ついハード、いわゆる箱選びになりがちですが、ソフトから選ぶことが大切です。

自分らしいお産場所選びのポイントは、望むソフトが実現できる施設を優先すること。出産当日に産婦である妻に何か不安や心配事があるとストレスになり、陣痛が微弱になってしまったり、遠のいたりすることもあります。その結果、難産になったり胎児の心音が落ちて緊急帝王切開になる可能性もあります。それだけ出産には産婦のメンタルな部分が大きく影響するといえます。お産にかかった時間が単に短かったから安産、時間が長くて大変だったから難産というのはあくまで客観的な評価です。実際は自分が持っている力を自分なりに出せたとか、時間はかかって大変だったけどすごく感動的だったとか、逆に安産と言われたけど実は全く満足できていなかったりと、実に主観的なものなのです。

妊婦の2割の方は、病理的な傾向(持病や妊娠中毒症など)が出てきて医療のサポートが必要になりますが、8割の方は、健康度が高いから妊娠を迎えているのです。ほとんどの人が妊娠中、栄養のあるものを食べて、よく動いてセルフケアをしっかりしていれば自然な出産を迎えられるはずです。漠然と「もし何かあったら」と考えるのではなくどうしたら自分らしく産めるか自分と向き合ってみてください。箱だけの華やかさに惑わされて、特にリスクもないのに、リスクがある人が集まる病院を選んでしまわないためにも。

ほんとうの贅沢なお産とは

贅沢なお産というのは果たして、芸能人やセレブの方などが多く利用されている病院で、ゴージャスな部屋で、エステや豪華な食事のサービスを受けて、ブランドもののベビーグッズがもらえたりするようなお金をかけるお産のことなのでしょうか?もちろんそういったハードの部分をセッティングしたいと考えるのも悪くはないですが、お産は、結婚式のようなイベントではなく、人から人が誕生するというもっと人間的なものです。人と人との間で流れるあたたかさ、やわらかさといったソフトな部分が充実して、自分の心が開いていかないと体もゆったりとゆるんで開いてきません。出産当日とてもリラックスした状態で心を開ける愛する人たちに囲まれてお産することが、本当の贅沢だとは思いませんか?

無痛分娩が多いと言われるパリでさえ自然なお産を選ぶ女性が増えてきています。自分の人生を自分らしく生きていきたいと自立する女性は自分のホルモンを生かすという傾向にあります。無痛分娩は痛みが無いと書くからよさそうと思ってしまうけど、正式名称は麻酔分娩で、産む日が施設の都合で決められてしまうというデメリットも。会陰切開、陣痛促進剤などに関しても本当に必要なのかどうかをちゃんとスタッフの人と質疑応答できるような人間関係をつくっておくと、後悔したり、不満足なお産にはならないはずです。産むのは自分だということを忘れずに、ああ、あたたかくて満足のいくお産だったなと思えるようにふたりでバースプランをたててみませんか?


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