出産後すぐに仕事に復帰するのは難しい
働く女性の間には「麻酔で無痛分娩をすればお産の疲れがなく、仕事にすぐ復帰できる」というイメージがあるようです。でも産後すぐに仕事に復帰するのは本当にやむを得ない時だけにしましょう。お産のあとは母子共に身体の大変革期で精神的にも大変な時期ですし、母乳が確立する時期でもあります。
麻酔を使えば安産とは限りません
ただ、お産が難産で長時間つらい思いをした人は消耗が激しく、赤ちゃんの世話さえつらいというのは本当のことで、それを麻酔で防げるケースもあります。しかし、麻酔を使えば頭痛が起きたり、血圧が低下したりといった副作用もあります。陣痛が弱くなることも多く、そのために会陰切開や吸引分娩などの外科的処置も増え、傷や出血の負担が大きくなることもあり「どちらが楽か」ということは一概には言えません。
結局、安産で自然出産をした人が、一番が楽です。回復の早い産後ライフが本当に望みならば、まずは身体作りやリラックスの練習をして自然出産を目指してみて、麻酔などの医療行為は、自然任せが難しそうだとわかった時点で考えていくのがいいと思います。
「忙しくてもできること」を教えてくれる産院がおすすめ
「忙しくて食事や運動などのことを考えていられない」という方もいるかもしれませんが、できる範囲でいいのです。生活改善は仕事の能率も上げてくれるかもしれません。働く女性は自然に生活していても家庭で1日過ごす女性よりずっと運動量が多いのですから、自信を持ちましょう。自分にもできる小さなことを見つけて積み重ねていきましょう。
忙しくてもできる努力とは何か、相談に乗ってくれる産院は忙しい人にぴったりの産院だと思います。「仕事、仕事と言っていないでお産のことを考えてください」と頭の上から怒られるような妊婦健診だと行くのが憂鬱になりますが、もし助産師さんが「あなたも私も同じ働く女性だから大変なのはわかるよ」という気持ちで接してくれたら本当にうれしいですね。
ストレスを溜めないように、健診日を生かして
仕事で忙しい女性はストレスも大きいものです。妊婦健診で有給休暇をとった日は「自分を癒す日」と位置づけ、少しゆっくり話を聞いてくれる産院を選ぶのもいいでしょう。
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