流産してしまうかどうかは赤ちゃんの寿命
自然が決めた時間ですから、決して自分をせめないで。 |
妊婦さんが病院に受け入れを断られ続けるという報道が相次ぎ、流産や早産という理由が目につきます。「自分が流産しかかったらちゃんと病院に運んでもらえるのだろうか?」と不安に思う方が出ているかもしれません。
基本的に、流産の約6割は自然淘汰で、病院に入院したからといって止められるものではありません。普通は、救急車を呼ぶ必要はありません。まずかかりつけ医に電話して指示をあおぐのですが、その後は診療時間内にかかるか、かかりつけ医のところへ自家用車かタクシーで行くことが多いでしょう。これに対し、早産は医療の力で赤ちゃんを救える可能性があり、時には素早い移動が必要です。
流産サインは出血と腹痛
流産は妊娠22週未満で妊娠が継続できなくなることを指し、特に初期流産はほとんどが染色体異常によるものでその命の寿命なのだと考えられています。妊娠全体の1~2割に起き、加齢と共にその確率は高くなります。
本人の自覚症状としては腹痛と出血で、特に出血が重要です。医師に診てもらうと、超音波検査や内診などから本当に流産しかかっているかどうかわかります。流産しかかっている場合は「切迫流産(まだ流産していないけれど流産に移行する可能性がある状態)」という診断名がつきます。