たった1世代で、結婚、出産年齢の感覚は激変しています。 |
20代前半からどんどん結婚したおばあちゃん世代
おばあちゃん世代は、なんと20代前半で結婚する人が多数派で、女子全体の3割を占めていました。しかし今では、20代前半で結婚する人は11.9%しかいなくて大半ができ婚という状況です。結婚が、まず早かったんですね。学校を出てまもなく結婚したのです。
1975年の平均初婚年齢は、夫が27.0歳、妻が24.7歳。今より3年くらい若くなっています。2004年では夫29.6歳、27.8歳です。
出産年齢は、1人分ずれている
1975年、今おばあちゃん世代になろうとしているかつての新婚女性たちは、平均25.7歳で最初の子供を産みました。そして平均28.0歳で2人目を産みました。これに対して、今は28.9歳でようやく1人目を産み、2人目出産平均年齢は30.9歳です。今の女性とおばあちゃん世代では、1人分以上もずれてしまいました。
おばあちゃんから見たら、今の平均年齢で結婚、出産する人も「あなたったらやっと結婚するの? ホントにのんびり屋さんね。私なんかあなたの年にはあなたと弟と2人も産んでいたわよ‥‥」という感じでしょうか。
最終的に子供を持たないことになる率は
今の女性は、おそく産み始める分、産み始めると前より間隔を詰めて産みます。それでも、高齢出産になると妊娠しにくくなりますし、育児が負担にも思えてくるので最終的に子どもなしになる人が増えています。
今30歳の女性で子供がいない人の割合は51.5%です。1953年生まれの人(ちょっと若めでおばあちゃんになる年代の人たち)が30歳の時代には、この数字はわずか18.0%でした。
この若めおばあちゃん世代で、最終的に子供0人になった人は1割くらいです。ですから、今30歳くらいの人たちは、かなりたくさんの人がこれから高齢出産しない限り、4~5人の1人くらいの割合で子供がいないままになります。
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仕事のこと、夫婦のこと、高齢出産になる身体的な心配など妊娠の壁になるものについて詳しく書きましたのできっとお役に立てると思います。こちらから