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する? しない? 立ち会い出産

妊娠中、出産の時パートナーにいてもらうかどうか迷う人は多いですね。立ち会いしてよかった人、困ってしまった人、はじめからやめた人たちはそれぞれどう感じているでしょう?

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

経験者の多くは「いてもらってよかった!」

イラスト/平井さくら
立ち会ったほうがいいの?イラスト/平井さくら
欧米ではパートナーが出産に立ち会うのは当たり前のことですが、日本ではまだ男女の両方にためらいがあるようです。どちらがいいかは2人が決めることですが、実際にやってみた人に聞くと「ふたりで赤ちゃんを迎えられてよかった」という人の方が多いようです。

病院、産院の理解、それから職場の理解も少し進んできて、立ち会い出産の定着度は増しています。万が一途中で心配なことが起きても、ふたりで医師の話を聞き、一緒に考えてもらえるのも安心ですね。

「いてもらってよかった!」という人の理由はなんといっても「感動が分かち合えたから」のようです。また「私の彼は産後の家事、育児に活躍してくれたのですが、立ち会い効果かも?」という声も多く聞かれます。「そこにいてくれるだけで安心だった」など、パートナーの頼もしさに改めて感じ入り感動した、といううらやましい人もいます。

中には、集中力がなくなる人も

逆に、不満の残った人には、「腰のさすり方が下手」「的を得ないアドバイスをされた」といった声が多く聞かれます。よかれと思ってしたサポートを、彼が「ハズしてしまった」ケースです。

発散するタイプの女性はこんな時、キレてしまうことも。一方、抑えるタイプの女性が我慢をしてしまうのも、精神的によいことではありません。いずれにしても、夫について何かが気になるということは気が散ることにつながり、陣痛への集中力を弱くします。

動物的な姿を見られたくない

はじめから立ち会いをしない人によくある理由には「動物的な姿を見られたくない」「女として見てもらえなくなるのでは」というものがあります。私の知る限り、こうした結果になったという人はほとんどいません。だから「性的な冷め」は「立ち会い出産」とは別問題ではないかと思うのですが、この不安は、たくさんの人が持つようです。

ただ、こうした立ち会い出産への不安、不満は、妊娠中の準備で防げるかもしれません。

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