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うつ病?それともただのマタニティブルー?

産後のメンタルで難しいのは、病気ではなく自然に治る「マタニティ・ブルーズ」と、自殺にもつながりかねない産後うつ病を見分けることです。こんなポイントで判別しましょう。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

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マタニティ・ブルーズは出産直後で、すぐ消える


マタニティ・ブルーズ(マタニティブルー)はお産のあと2~3日後から起きることが多く、日本人女性でも25~50%に起きると言われる普通の現象です。病気ではないと考えられていて、治療の対象にはなりません。

涙もろくなったり、不安や焦りが強くなったり、気分が変わりやすい状態になるのですが、1週間もすれば自然に治ります。女性ホルモンの急激な変化に伴うものと考えられ、月経前に精神不安定になる人(PMS)は、マタニティ・ブルーズにもなりやすい傾向があるといわれています。

妊娠中から「多くの女性が産後直後には、気分が不安定になる」と知っておけば、治るまで、安心して待てるでしょう。

産後うつ病は「産院退院後に発症」「2週間以上治らない」


マタニティー・ブルーズは自然に治りますが、ほうって置くと大事にいたるのが産後うつ病です。
産後うつ病は、発症時期がもっとあとになります。といっても多くは分娩後2,3週間~3ヵ月の間に出るのですが、少なくとも産後6ヵ月くらいまでは要注意です。

症状は普通のうつ病と同じで、次のようなものがあります。

・不眠(あるいは過眠になることもある)
・食欲不振(過食になることもある)
・疲れやすい
・気分が憂うつで、泣けてくる
・普段楽しめたものに興味がなくなる
・あせって、イライラしやすい
・自分を責めて、価値がないと思う
・取り越し苦労する
・やる気が起きない
・よく考えられない
・重症の場合、自殺を考える

こんな気分が、なかなか消えないのがうつ病です。少なくとも2週間以上連続して続いた場合は、その可能性がかなり高いといえます。

>>次はマタニティブルーズと うつ病の関係についてご説明します>>
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