お友だちとの関わりや社会のルールなど、人に迷惑をかけないためのしつけが主なものに
3歳になると、言語表現や自我意識の発達が進み、好奇心も旺盛になり、自分の感情をコントロールできるようにもなってきます。また、お友だちと遊ぶ機会も増え、相手の立場や痛みがわかるようにもなり、社会性が育まれていきます。
2歳代のしつけは、身の回りのことが自分でできるようになるためのしつけが中心でしたが、3歳になると、お友だちとの関わりや社会のルールなど、人に迷惑をかけないためのしつけが主なものとなってきます。
具体的に、どのようなことをしつければいいのでしょうか。
社会のルール
電車に乗るときはきちんと並ぶ、電車の中では、大きな声を出したり、走ったりしないなど公共の乗り物に関するしつけや横断ほどの渡り方など交通規則を教えましょう。
約束ごと
ブランコなどの遊具はお友だちと順番に使う約束や、遊びに行って帰ってくる時間の親との約束など、約束を守ることの大切さを教えましょう。
食事のマナー
「いただきます」や「ごちそうさま」が自分から言えるようし、正しい箸の持ち方で食べれるようにし、また、肘をついてはいけないこと、食べ物をほおばったまましゃべらないなど色々と覚えることがあります。食事のマナーは、身につくのに時間がかかるものです。また、一度ついた食習慣を変えることは難しいことですので、幼いころからきちんと習慣をつけましょう。
我慢する力
感情のコントロールができるようになってきますので、我慢することも教えましょう。子どもが欲しいというものがあった場合、何でもかんでも我慢させるのではなく、お誕生日やクリスマスまで我慢させるなど、我慢しやすい状況を作ってあげましょう。
また、おなかがすいていても、食事やおやつの時間以外は食べないようにすることやお友だちにおもちゃを貸してあげる我慢する気持ちも育てましょう。
我慢する力が持てるかどうかは、成長していく上で大切なことですが、それは、親の愛情が不足していても甘やかし過ぎてもは育ちません。
生活のリズム
早寝早起きができる環境を作りましょう。親の夜更かしに子どもを付き合わせる親もいるようです。親も、一緒に生活のリズムを見直しましょう。
お手伝いをさせる
子どもはお手伝いをすることで責任感が強くなり、達成感を味わうなど多くのことを学び、いろんな意味で大きく成長します。子どもは、お手伝いをするのが大好きです。子どもがお手伝いしたいと思う気持ちは、子どもが心身ともに成長している証です。
子どもがやりたいと言ったことをやらせてあげればいいでしょう。最初は、簡単なこと、短い時間でできることから始めましょう。そして、お手伝いしてくれたことを大げさにほめましょう。子どもはお手伝いしたことをほめられると、また頑張りたくなります。失敗しても、決して叱ってはいけません。自分でするほうが楽な場合が多いかも知れませんが、ここは、温かい目で見守りましょう。